オフィスあるある4コマ(第11回)
チャットも会議も電話もマルチタスクを1台で
2015.12.10
温室のような環境の中で育ったゆとり世代は、さまざまな経験に欠けています。例えば、会社の上司や先輩など、年代の異なる人たちとの会話自体でさえ、彼らに未知の体験であり、ストレスになります。ビジネスの基本であるお金もうけにつながる交渉事などは、はるかに高い山のように見えていることでしょう。
社会人となり、初めて取り組んだ仕事はうまくいかないことのほうが多く、うまくいくのはわずかです。ゆとり教育でほとんどのことがうまくいった(あるいは、うまくいったと思いこまされた)世代ですから、挫折をあまり経験していません。ビジネス社会に出て、ちょっとうまくいかないとすぐに傷ついてしまうわけです。
私は自分が20代前半に経験したことを通じ、「それは自分が一人前のビジネスマンになるためのトレーニングであり、うまくいかずにつらい気持ち、苦しい気持ちになるのはトレーニングにおける筋肉痛と同じなんだ」と気づきました。つらく、苦しいトレーニングを続けていけば、そのうちに必要なところにいろいろな筋肉が付いて、次第に筋肉痛は起きないようになります。
それと同じで、ゆとり世代には「仕事でつらい思いをするのは、上手に仕事ができるようになるためのトレーニング中だからなんだ」という意識を持たせなければなりません。でないと、「失敗した↓ダメだ↓できない」とやる気を失ってしまいます。
ちょっと態度が横柄な上司がいたとしましょう。話しかけると「おう」「なんだ?」といった言葉遣いをする上司です。ゆとり世代は、そういう上司に話しかけるだけでストレスになるのです。さまざまな企業で新入社員研修をしていると、「上司が怖い」という声を本当に多く聞きます。
しかし、よくよく話を聞いてみると、上司の態度が横柄だったり、言葉遣いがぞんざいだったりというだけで、特段、怒られたり、叱られたりしているわけではありません。そういう人とこれまでの人生で接したことがないため、接するだけで「怖い」と感じているのです。
柘植 智幸(じんざい社)
1977年大阪生まれ。専門学校卒業後、自分の就職活動の失敗などから、大学での就職支援、企業での人財育成事業に取り組む。就職ガイダンス、企業研修、コンサルテーションを実施。組織活性化のコンサルティングや社員教育において、新しい視点・発想を取り入れ、人を様々な人財に変化させる手法を開発し、教育のニューリーダーとして注目を集めている。さらに、シンクタンクなどでの講演実績も多数あり、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、経済界、日経ベンチャーなど多数のメディアにも掲載される。
“ゆとり君”と働くために覚悟しておくこと
2022年5月20日(金)① 14時00分〜15時00分(予定)② 18時00分~19時00分
テレワーク関連
新型コロナウイルスの影響もあり、企業におけるテレワークの導入が拡大しました。
一方でまん延防止等重点措置が解除され、今後どのような働き方を目指すべきか迷われる企業様も増えているのではないでしょうか。
本セミナーでは日本テレワーク協会の村田瑞枝氏をお招きし、これからのテレワークのトレンドや、コミュニケーションのあり方についてお話いただきます。
ぜひこの機会にご参加ください。
2022年3月7日(月)~2023年3月31日(金)
法改正関連
2023年導入予定のインボイス制度の対応の準備はできていますか。インボイス制度は、複数税率に対応した消費税の仕入税額控除の方式として導入されます。仕入額控除の要件として、適格請求書発行事業者が発行する「適格請求書」の保存が必要となります。本セミナーではPwC税理士法人 村上 高士氏をお招きし、課税事業者の皆さまの立場で、インボイス制度導入後に何が変わり、どのような影響があるのかを解説します。