ビジネスに生かす中国古典の言葉(第12回)パナマ文書と“ウリ・スモモ”の関係

歴史・名言

2016.05.06

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 「パナマ文書」――。パナマの法律事務所から流出した機密文書から、ロシアのプーチン大統領の友人、中国の習近平国家主席の親戚などがタックスヘイブン(租税回避地)を利用している実態が明らかになりました。これによりアイスランドのグンロイグソン首相が辞任し、英国のキャメロン首相も窮地に追い込まれるなど、世界中を揺るがす大スキャンダルに発展しています。

 タックスヘイブンの利用はすべて違法というわけではありません。しかし人の上に立つリーダーは、より襟を正さなければなりません。今回のタイトルを見て、勘のいい方はその意味にすぐに気が付いたかもしれません。ぴったりの中国古典の名言が古楽府(こがふ・中国古典詩の一形式)「君子行」にあります。

瓜田かでんくつれず、李下りかかんむりたださず。(古楽府『君子行』)

(訳)君子は、ウリ畑では靴を履き直すことをせず、スモモの木の下では曲がった冠を正すようなことはしない。

 故事成語にもなっている有名な一節ですので、ご存じの方も多いでしょう。ウリ畑で靴が脱げたからといってかがんで履き直せば、ウリを盗んでいるのかと思われてしまいます。スモモの木の下で曲がった冠(帽子)をかぶり直せば、実を取っていると間違われてしまいます。上に立つものは、そんな疑いをかけられることはしてはならないというわけです。

際限ない欲望に歯止めをかける「止足の戒め」…

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