戦国武将に学ぶ経営のヒント(第25回)名補佐役、直江兼続が何より大切にした“人の和”

歴史・名言

2017.06.13

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 織田、武田、北条など多くの大名が覇を競った戦国時代。その争いを家臣として支え、補佐役として活躍した武将は枚挙にいとまがありません。その中には、仕えた主君はもちろん、そのライバルの名将からも高い評価を受けた武将がいます。その代表格の1人が、今回紹介する直江兼続(1560~1619)です。2009年のNHK大河ドラマ「天地人」で、妻夫木聡さんがさわやかに主役の兼続を演じたことを覚えている方も多いと思います。

 兼続は、幼少時から仕えた上杉景勝から厚く信頼され続けました。それだけなく、天下人である豊臣秀吉からは「天下を収める立場に立っても見事にやってのける者」と評価されます。さらに、関ヶ原の戦いで敵対した徳川家康からも一目置かれました。

景勝の信頼の下、上杉家を取り仕切る

 兼続は1560年に樋口兼豊の長男として越後(現・新潟県)で生まれ、幼い頃から越後の春日山城を居城とする上杉景勝(上杉謙信の養子)に仕えます。後世に忠臣としてたたえられた兼続の人生の始まりです。

 謙信には、景勝の他にもう1人養子がいました。北条家出身の景虎です。1578年に謙信が亡くなると、景勝と景虎の間に後継者争いが勃発。越後を二分するといわれた御館の乱で、景勝が勝利を収めます。

 上杉家の後継者となった景勝に兼続は重用され、取次役として活躍することになりました。取次役というのは、大名の代理として他勢力と交渉する役回り。地域を支配する土豪との交渉、大名間の交渉などを行う重要な役です。

 同じく景勝の下で執政を行っていた狩野秀治が病に倒れると、兼続は上杉家の内政・外交・軍事全般を担うようになりました。当時の上杉家の家臣たちは景勝を「殿様」、兼続を「旦那」と呼び、4歳年上の景勝を補佐しながら兼続は上杉家の政務を取り仕切っていきます。

 1581年、反乱を仕掛けた越後新発田城主・新発田重家を破り、景勝は越後での上杉の覇権を確かなものにしました。この戦のため、信濃川支流の中ノ口川を開削したのが兼続。兼続の開削は、現在の越後平野の基礎となっています。

 1582年の本能寺の変で織田信長が亡くなると、信長に代わって天下統一を進める秀吉が越後の景勝に臣従を求めます。このとき、上杉側の取次役として交渉に当たったのが兼続。秀吉側の取次役を務めたのが石田三成でした。同じ1560年生まれの2人は交渉を進める中で親しくなり、友情を育みます。また景勝が秀吉を支える五大老の1人となったため、兼続は秀吉の知遇も得ました。

秀吉に気に入られ、家康とはやり合う…

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