戦国武将に学ぶ経営のヒント(第39回)秀吉・家康のおもてなし力

歴史・名言

2018.08.14

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 日本は海外の人にとって魅力的な旅行先となっています。訪日外国人は増え続けており、2017年は前年比19.3%増の2869万1000人。2018年は3000万人を突破するといわれています。

 こうした訪日外国人に高く評価されているのが日本のおもてなし。宿泊先やレンストラン、店舗などでの繊細なおもてなしは、彼らに強い印象を残しているようです。

 もちろん、日本流の“おもてなし”の精神は今に始まったものではありません。戦国時代の武将たちにも、おもてなしに秀でた人物は少なくありませんでした。中でも天下人となった豊臣秀吉と徳川家康のおもてなしは、さすがと思わせるものがあります。

秀吉のおもてなし

 秀吉のおもてなし力が如実に表れたのが、毛利輝元を京都に迎えたときです。

 中国地方を制覇していた毛利家は、織田信長と敵対。信長亡き後は秀吉と対立し、天下統一をもくろむ秀吉に抗戦していました。しかし、勢力を伸ばし続ける秀吉にこれ以上あらがうことは無理と見て、毛利輝元は秀吉に恭順の意を表すことにします。そして1588年7月、臣従の礼をとるため3000の家臣を率いて秀吉のいる京都に向かいました。

 輝元の船団は安芸(現・広島県)から海路を東に進み、大坂から淀川を北上。京都西南部の淀(よど)に着きました。ここで秀吉は、臣下の大名を使って盛大に迎えます。

 まず、前野長康、浅野長政、藤堂高虎らが淀で出迎え。陸路で京都市内に向かう間にも諸大名が合流し、お供の者も合わせて総勢5000人という大行列になりました。

 居城である聚楽第(じゅらくだい)での輝元との初対面は、前田利家、安国寺恵瓊(あんこくじ えけい)など豊臣家の重臣が居並ぶ中での格式張ったものでした。しかし、こうしたフォーマルな儀式だけでは輝元との関係が縮まらないことを秀吉は熟知していました。それをカバーするために輝元の滞在中、さまざまな形でもてなしました。

2カ月間に及ぶもてなしの真意…

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