日本のビジネスの核となる大阪・名古屋・東京を結んで西へ東へ。東海道の移動は、開業50周年(2014年)を迎えて今なお新幹線が主役です。正確・スピーディーな運行はビジネスパーソンにとっては何よりもありがたく、車内の時間を休息や仕事に充てる方も多いでしょう。東西を移動するビジネスパーソンの強力なパートナー・新幹線の「いまどき」事情を、お役立ちネタ満載でお伝えします。
「利用しやすさ」なら新幹線。「賢く」利用で、さらなるメリット
東京・新大阪間に東海道新幹線が開業したのは、1964(昭和39)年。近年は、飛行機や高速バスなど競合する交通機関も増えましたが、東京・大阪間の輸送シェアは毎年70%台をキープ(国土交通省調べ)しています。
支持される理由はたくさんあります。何より、東京・大阪間を約2時間30分で結ぶ正確・スピーディーな運行。さらに上り、下りそれぞれで1時間あたり最大10本も「のぞみ」が走る頻発性です。発車直前まで何回でも列車や座席の変更ができるインターネット予約サービス「エクスプレス予約」などによる利便性も含めて、忙しいビジネスパーソンにとってはとにかく利用しやすいのがメリットです。
一方、飛行機や高速バスはどうでしょう。高額な運賃から「高根の花」とされてきた飛行機も、LCC(格安航空会社)を事前予約で利用すれば、新幹線よりも安く利用できるケースが出てきました。高速バスも料金の安さが売り物です。夜行バスの格安便を中心に、新幹線よりも格安で移動できるケースが多いのです。
新幹線の利便性は非常に高いのですから、「賢い」利用法のポイントは、運賃面でのデメリットを小さくできる割引運賃や回数券、ツアー商品などを活用していかに安く利用するかを工夫することになります。
普通に買えば1万4450円、ネット予約なら、1万3370円… 続きを読む
執筆=前田 昌宏
フリーライター兼編集者。1969年、兵庫県姫路市生まれ。県立姫路西高等学校から甲南大学へ進む。就職後は、転々と住まい・仕事を変えつつ文筆の世界へ。現在は、ローカル(局地的)コンテンツの掘り起こしをライフワークとする。
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