オフィスあるある4コマ(第11回)
チャットも会議も電話もマルチタスクを1台で
2020.07.08
多拠点ネットワークを運用管理するとなると、拠点ごとのネットワーク機器管理に加え、思いがけないトラフィックの急増や不通時の復旧対応、メンテナンスもしなければならない。
その1つの解決策として、ソフトウエアでネットワークを制御するSDN(Software Defined Networking)と呼ばれる技術の活用がある。従来のネットワーク機器は、固有の機能をハードウエアで実現していたため、遠隔からの制御や大幅な設定変更などへの対応が難しかった。SDNでは専用のルーターを用いてプロファイル情報などをソフトウエアとしてネットワーク経由で送れば、機能の有効化や詳細な設定が実行できる。つまり、ソフトウエアによって、遠隔地からでもネットワーク機器の初期設定やトラブル対応、設定変更などを柔軟に行える。
SDN技術を拠点間ネットワークで利用するWAN(Wide Area Network)に適用すると、本部などからの遠隔操作で拠点間ネットワークの運用・管理ができるようになる。各拠点にIT人材を配置することも、本部から担当者が現地へ急行することも不要になる。
トラフィックの急増に対するネットワークの設定変更や、トラフィックが極端に多い通信に対して通信経路を変更するといった柔軟なネットワークの運用も可能になる。セキュリティ対策などで、一斉に拠点のネットワーク機器のソフトウエアアップデートが必要な場合も、各拠点に担当者が出向いて作業しなくてよい。本部からコントローラーの操作で一斉に済ませられる。SDNは、多拠点ネットワークを少ないIT人材で運用管理する切り札ともいえる。
SDN技術をWANに適用した「SD-WAN」や「SDネットワーク」などと呼ばれるサービスは、通信事業者や機器ベンダー、システムインテグレーターを中心に、すでに提供が始まっている。例えば、通信事業者としては、NTTグループ各社やKDDI、ソフトバンク、インターネットイニシアティブ(IIJ)などがサービスを手掛ける。
そうした通信事業者の1社であるNTT西日本では、最近、SDN技術を用いたサービスとして「フレッツ・SDx」の提供を始めた。SD-WANサービスは一般的に大企業をメインターゲットにするものだが、フレッツ・SDxは中小企業での利用を想定したサービスとして提供を始めたところに特徴がある。
執筆=岩元 直久
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