税理士が語る、経営者が知るべき経理・総務のツボ(第27回)AIによるクラウド会計で経理を省力化するメリット

資金・経費 業務・勤怠の管理

2018.06.26

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 現状では経理業務に関して、パソコンに会計ソフトをインストールして行っている会社が少なくありません。一方、最近増加しているのが「クラウド会計システム」の導入です。クラウド会計システムとは、会計ソフトをパソコン端末にインストールするのではなく、インターネットを介してクラウド上にある会計ソフトやデータベースなどのシステムを利用するサービスです。今回はそのメリットと注意点を解説します。

 まず、従来のパソコンインストールタイプと比較した主なメリットを整理しましょう。

(1)パソコンインストールタイプの会計ソフトで必要だったバージョンアップの手間が軽減できる。
(2)パソコンインストールタイプの会計ソフトで必要だったデータのバックアップ作業の手間が軽減できる。
(3)インターネットを介して、銀行口座やクレジットカード利用明細などのデータを自動で取得し、連携できる。
(4)人工知能(以下、AI)の進化によって、自動仕訳機能などが強化され、経理作業の省力化につながる。

 非常に分かりやすいメリットが(1)と(2)です。会計ソフトは法律改正に対応するバージョンアップが欠かせません。また、パソコンのトラブルなどを考えると、データのバックアップも不可欠です。こうした経理業務以外の面で、保守・管理という作業が発生します。

 もしバージョンアップを怠ると、財務諸表が不正確になったり、税務申告に間違いが生じたりする可能性もあります。データのバックアップを適切に行っておらず、データが喪失した場合、事業に悪影響を与えます。

 クラウド会計システムを導入すれば、こうした面倒な保守・管理の手間をアウトソーシングすることができます。法律改正に対応するバージョンアップはもちろん、導入した会社が入力した会計データのバックアップなどもサービスベンダー側が対応します。

 (3)と(4)は経理業務の省力化が見込まれるメリットです。特に(4)については、今後非常に注目すべき点ですから詳しく説明しましょう。

経理業務の省力化こそ最大のメリット…

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執筆=平岡 大輔

税理士。個人税理士事務所で中小企業と個人事業主の税務申告書作成、税務コンサルティング、銀行融資相談、事業再生融資、バンクミーティングなどを経験後、デロイトトーマツ税理士法人東京事務所で上場企業及び外資系企業の日本法人の法人コンプライアンス業務を経験。2017年に税理士登録。現在は福岡市博多区で中小企業や個人事業主のパートナーとして節税対策、経理効率化、銀行融資を主軸としてサービスを提供する30歳の開業税理士である。

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