IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第53回)首里城の火災、映像に映っていたもの

IT・テクノロジー 災害への備え

2019.12.13

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 2019年10月31日未明に発生した沖縄県・首里城の火災。正殿や南殿など主要建築6棟を全焼し約8時間後に鎮火した。首里城は2000年12月2日に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の1つとして世界遺産に登録された。1992年に復元された建物とはいえ、文化財の多くも焼失し、そのショックは大きい。

 報道によれば、10月31日午前2時34分に熱感知センサーが作動、50分ごろに消防が到着した。正殿の内部に設置された7台の防犯カメラのうち1台に、炎が噴き上がる様子が記録されていた。出火原因は、正殿1階の電気系統のトラブルが有力視される。出火元や出火原因の解明に、防犯カメラの映像が参考にされたのは言うまでもない。

設備破壊で泣き寝入り。カメラの有用性

 筆者は先日、実家前のガレージの柱が破壊される憂き目に遭った。少し先には月決め駐車場があり、筆者宅は少し出っ張っている。駐車場から出る車が誤って直進すると、筆者宅のガレージの柱に当たる。朝、気付いたらガレージの柱がなかった。下を見ると柱が隅に寝かせてあり、破片がまとめてあった。後日、謝りに来ると思っていたが音沙汰もなく、警察に通報した。

 駐車場は20台あまりで賃貸者以外は出入りもない。犯人は容易に見つかるだろう、と思っていた。しかし警察いわく、月決め駐車場に柱を倒したと思われる(傷などがある)車が見当たらなければ、捜査は打ち切りだという。防犯カメラがあって、映像でも残っていれば別だが、とも言われた。ガレージにカメラなど付けていない。

 柱の修理を保険で賄おうとしたら、証明書などをそろえる手間が見合わず、結局、自腹を切った。カメラが付いていれば、衝突した車の車種やナンバー、柱を寝かせたり破片を集めたりする姿が映っていたはずだ。そもそもカメラの存在が犯人の目に入れば、「壊し逃げ」は避けられたかもしれない。防犯用にダミーカメラが売られるくらいだ。

 ドラレコ(ドライブレコーダー)がはやるのも、事実関係を証明したり、相手のナンバーや姿などを記録したりできるからだ。ましてや大事な商品や社員、顧客、建築物や所有物を抱える店舗や企業、機関はなおさら。トラブルの早期発見や、状況の把握、原因の特定などのために防犯カメラやライブカメラの設置は必須と思われる。

死角がない、クラウド録画…賢いカメラシステムの選び方

 個人用からビル・工場などに向けた大きなシステムまで、ライブカメラはピンキリだ。安いものは数千円から入手できる。用途や目的に応じて設置するのはもちろんだが、価格以外にもカメラの仕様や性能にも注目したい。例えば人の顔やナンバープレートを記録したいなら、それなりの解像度が必要だ。夜間の防犯目的なら動きを検知して通知する機能、電源確保が難しいなら太陽光発電方式のカメラを採用、といった具合だ。

 カメラ内部や社内のサーバーに映像を記録するタイプだと、カメラやストレージが火事などで焼失する恐れがある。クラウドに録画するタイプなら、電源やネットワークが落ちるまでの記録は残る。

 また、カメラに死角があっては元も子もない。最近のトレンドは

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執筆=青木 恵美

長野県松本市生まれ。独学で始めたDTP(パソコンによる机上出版)がきっかけで、IT関連の執筆を始める。執筆書籍は『Windows手取り足取りトラブル解決』『見直すだけで安くなる、スマホおトク術』など20冊あまり。Web媒体は日経XTECH、日経トレンディネットなど。日経XTECHの「信州ITラプソディ」は、2008年より10年にわたって長期連載した人気コラム(現在でもバックナンバーあり)。日経パソコン、日経PC21、日本経済新聞などに多く執筆。現在は、日経PC21に「青木恵美のIT生活羅針盤」、日経パソコンに「ちょっと気になるITアラカルト」を好評連載中。

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