遊びから見つかったビジネスの種(第2回)独創性ゼロのヒット商品「フラフープ」

雑学

2016.08.30

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 1950年代末期、世界中でとある遊びに人々が熱狂しました。大きな輪を自らの体にくぐらせ、腰でもってそれを踊るように回し続ける――。あたかも何かの曲芸のようですが、行っていたのはサーカス団員ではありません。ごく普通の一般市民が老いも若きも夢中になったのです。

 今では誰もが知るようになった「フラフープ」。実はこれは第1回で特集したフリスビーと同じくワムオー社の製品です。フリスビーと同じく商品開発の観点で非常に考えさせられる商品です。

フープ遊びの起源は定かでない

 円盤投げと同じくフラフープもはっきりとした考案者は見つけられません。何となく現代の遊びと思われがちですが、起源をたどれば人類黎明(れいめい)の時代にまで遡ります。

 フラフープの原型――輪っかを腰や体の一部で曲芸のように扱う――は、それこそ世界のあらゆる地域に民俗習慣として見られます。古代エジプトではぶどうの蔓(つる)でフラフープ状のものを作っていたとされ、南米ではさとうきびの蔓を材料にしていたそうです。

 新しい例では14世紀英国で金属や木製の輪を作り、腰などでローリングさせる「フ―ピング」が大流行したと記録に残っています。

独創性ゼロでもブームは起こせる…

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執筆=味志 和彦

佐賀県生まれ。産業技術の研究者を経て雑誌記者など。現在コラムニスト、シナリオライター。

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