ビジネスWi-Fiで会社改造(第8回)
Wi-Fiで売り上げを増やそう―売り上げアップ作戦
2017.01.16
前回は、ゴールドスワンキャピタルが「地方不動産」というニッチ市場で、どう事業を展開してきたかを紹介した。第2回は、同社の強みとその流儀について、伊藤社長の経験談を交えながら話を展開していく。
不動産投資を株式で例えると、東京の物件は大企業の大型株、地方物件は小型株や未上場株といえるでしょう。
大型株は誰もが知っているような有名企業の株ともいえ、大勝ちはしにくいかもしれませんが、大きく損をすることもありません。小型株の場合は、もしその企業がヒット商品を1つ出せば、株価が3倍、5倍になることがあり得ます。ただし、やみくもに株を購入してもうまくいきません。どんな会社なのか、どんな事業をしているのか、きっちりと調査し分析する必要があります。大型株と同様に東京の物件はローリスクローリターンであるのに対し、地方物件は小型株と同じようにハイリスクハイリターンだといえます。
そこで、伊藤社長は地方物件のリスクもきちんと投資家へ伝えることを方針にしています。中でも最も気を付けなければならないのが「空室リスク」です。地方は購入する物件を誤ると、空室リスクが非常に高くなります。
次に流動性の低さはデメリットにもなります。投資家が少ないため、自分が手にした物件を売りたいと考えたときに、東京の物件のようにすぐには買い手が付かないことが多くあります。換金したいときにすぐに現金化できるわけではありません。
また、地域性が強かったりよそ者に対して排他的なエリアもあります。地方の狭いコミュニティーの中に入っていくことになるので、「東京者が来た」などと嫌われないように気を付ける必要があります。
そして、東京に比べて、街が常に変化していくリスクがあります。これは地方の最大の特徴といえるでしょう。
地方はその街ごとに中心地があり商業地がありオフィスエリアがあります。その中で、商業施設が新しくできたり閉鎖したり、官公庁や大学が移転するなど、都市の構造が変わるリスクがありますので、常にウォッチしておく必要があります。
ただし、街の変化は10年、20年単位で起こります。その変化を常に意識し、自治体が発表している都市計画も参考にしながら、今後どのように発展していくのかのビジョンを念頭に置いておけば、過度に恐れる必要はないともいえます。
執筆=森部 好樹
1948年佐賀県生まれ。東京大学を卒業後、旧日本興業銀行に入行。香港支店副支店長などを経て興銀証券へ出向。ビックカメラで取締役を務め、2002年、格安メガネチェーン「オンデーズ」を設立し社長に。2007年共同広告社に移り、2008年同社社長に就任。2013年に退社して独立し、顧問業を専門とする会社、ロッキングホースを創業。現在代表取締役。
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