金融機関を味方にすれば企業は強くなる!(第4回)実はいろいろある銀行の融資、どれを選べば良い?

資金・経費

公開日:2016.12.26

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 メガバンク、地方銀行、信用金庫、信用組合など、金融機関にさまざまな種類があるように、銀行融資にもさまざまな形態があります。

 どのような形で銀行から融資を受けても、1000万円は1000万円です。しかし、実態にそぐわない形で融資を受ければ、後に資金繰りに窮することになったり、不要な金利を払い続けなくてはならなかったり、思いもよらないトラブルが発生する可能性があります。

 今回は、融資形態の特徴と使い分け方をご紹介します。

融資形態は大きく4つに分けられる

 銀行融資は大きく分けて「証書貸付」「手形貸付」「手形割引」「当座貸越」の4つに分類されます。

 証書貸付は、「金銭消費貸借契約書」という契約書を銀行に差し入れて受ける融資です。銀行の代表的な融資形態であり、幅広く利用されています。必要に応じ特約を定めて実行するので、詳細な条件設定が必要な長期の借り入れとして一般的に用いられる融資形態です。

 手形貸付は、借り入れ用の手形を銀行に差し入れて融資を受けます。主に短期の借り入れで利用されています。

 手形割引は、売上代金を手形で回収した場合に、その手形を銀行に買い取ってもらい、現金化する資金調達方法です。手形は通常、支払期日まで現金に換えることができません。しかし、銀行に手形を持ち込むことで、支払期日までの金利を差し引いて、資金を調達することができます。

 当座貸越は、融資の限度額を設定し、その限度額まで自由に融資を利用したり、返済したりできる融資方法です。

 「では、どの方法が最も良いのか教えてくれ」という声が聞こえてきそうですが、すべての面でベストな融資というのは存在しません。それぞれに一長一短があり、その都度、資金使途や資金計画に応じた最適な融資形態を選択する必要があります。

融資形態の賢い使い分け方とは…

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執筆=南部 善行studio woofoo

1991年、関西学院大学経済学部卒業。同年、地方銀行に入行し、長年にわたり地域に密着した経済活動を支援。支店勤務では営業統括部門の責任者として経験を積む。資産運用、税務、財務など幅広い分野の経験、知識を生かし、現在は富裕層を対象に資産運用、コンサルティング業務を行う専門部署で活躍。その他、豊富な実務経験を生かし現在は不動産、相続対策など、関連分野においてフリーのライターとして活動している。

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