ニューノーマル処方箋(第47回)なぜだまされる?「特殊詐欺」を食い止める方法

業務課題 音声通話 リスクマネジメント

公開日:2024.07.10

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<目次>

・2023年の特殊詐欺件数の認知件数は1万9038件

・女性も男性も釣られる。特殊詐欺の手口とは

・AIで特殊詐欺を見抜くサービスも登場

 

2023年の特殊詐欺件数の認知件数は1万9038件

 「特殊詐欺」をご存じでしょうか。これは、電話など非対面のやり取りで被害者を信頼させ、指定口座に金銭を振り込ませるなど、不特定多数の者から現金や金品をだまし取る犯罪全般をさす言葉です。代表的なものとしては、親族を名乗って現金を脅し取る「オレオレ詐欺」も特殊詐欺に含まれます。

 日本では現在、この特殊詐欺が増加しています。警察庁が発表した資料によると、2023年の特殊詐欺の認知件数は1万9038件で、前年と比べて1468件増加(8.4%増)。被害額は452.6億円で、こちらも前年比で81.8億円も増えています(22.0%増)。

特殊詐欺の認知件数・被害額の年別推移
警察庁「令和5年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)」より引用

 

 被害が最も多かった都道府県は東京都(2918件)で、以下、大阪府(2656件)、神奈川県(2025件)、愛知県(1357件)、埼玉県(1336件)と、上位は大都市圏に集中しています。

 被害者の多くは65歳以上の高齢者で占められており、特殊詐欺全体で78.4%を占めます。このうち男女別では男性が22.3%、女性が56.1%と、特に女性が被害者になるケースが多い傾向にあります。

 特殊詐欺の手段として最初に用いられるツールとしては「電話」が77.5%と圧倒的に高く、「ネット上のポップアップ表示」(12.2%)、「SMSを含むメール」(9.1%)、「はがき・封書」(1.1%)は少数派となっています。

女性も男性も釣られる。特殊詐欺の手口とは…

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