ビジネスコミュニケーション手法の改善(第10回)
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公開日:2021.03.16
日々の業務に欠かせない存在であるエクセルですが、関数を覚えるとより効率的に業務を進められます。エクセルの関数に慣れないうちは難しく感じやすいですが、使い方を理解すれば簡単に利用できます。
この記事では、エクセルの関数を基礎から解説します。また、数多くある関数の中から頻繁に利用する関数を選んで解説しますので、参考にしてみてください。
そもそも、エクセルの関数はどのようなものなのか、基本的な使い方について解説します。
<エクセルの関数の概要>
エクセルの関数は定型の計算を行うための数式です。例えば、複数のセルの合計値を導き出したり、条件に合う項目を取り出したりできます。エクセルの関数は手間のかかる処理(計算)を簡単に行うために利用する機能です。
エクセルの関数の形式は、次のような構成となっています。
=関数名(引数1,引数2,……)
関数名にはこの後に紹介するSUMやAVERAGEなどの名前を入力します。関数ごとに必要となる引数は異なりますので、引数に関しては後ほど詳しく見ていきましょう。
<エクセルの関数の使い方>
エクセルの関数を利用する際は、基本的にすべて半角で入力します。また、エクセルの関数は次の2つの方法で利用することが可能です。
1.セルや数式バーに直接入力する
2.関数の挿入機能を利用する
セルや数式バーに直接入力する場合は、半角の「=(イコール)」から入力し、関数名と引数を入力して利用できます。
関数の挿入機能を利用する場合は、画面中央の「fx」ボタンをクリックすると利用可能です。
関数の挿入機能では、利用したい関数を選択することで引数にどのような値を入力すればよいか、分かりやすく表示されます。関数に慣れるまでは挿入機能を利用するとよいでしょう。また、関数名が分からない場合や、引数に何を指定すればよいのか分からない場合などにも非常に有効です。
エクセルの標準設定では、関数は入力後に自動で計算されます。
エクセルの関数を利用するために、初めに覚えておくべき基礎知識と併せて、基本的な関数について解説します。
<関数を利用するために覚えておくべき基礎知識>
エクセルの関数を利用するためには、「参照」「四則演算」「比較演算子」を理解しておく必要があります。
参照はセルの位置を表すものであり、「B1」や「B1:D4」などと表記されます。
関数を使用する際、参照を使ってセルの値を指定することが多く、頻繁に利用することになるため必ず覚えておきましょう。
四則演算は足し算・引き算・掛け算・割り算のことであり、比較演算子は同一・以上・以下・未満といった大小を比較するために利用されます。次の表で、記号の一部を紹介します。まずはこれらの記号の意味から覚えるようにしましょう。
種類 | 項目 | 記号 |
---|---|---|
四則演算 | 足し算 | + |
引き算 | – | |
掛け算 | * | |
割り算 | / | |
比較演算子 | 同一(同じ値) | = |
以上 | >= | |
以下 | <= | |
より大きい | > | |
より小さい(未満) | < |
<必ず覚えるべき3つの関数>
次の3つの関数は、特に頻繁に利用されるので、押さえておきましょう。
・SUM関数:範囲内の数値の合計値を導き出す関数
SUM関数は「=SUM(数値1,数値2,……)」のように利用し、引数に指定された数値を合計します。参照を使って範囲を指定することも可能です。
・AVERAGE関数:範囲内の数値の平均値を導き出す関数
AVERAGE関数は「=AVERAGE(数値1,数値2,……)」のように利用し、引数に指定された数値の平均値を導き出します。参照を使って範囲を指定することも可能です。
・COUNT関数:範囲内の数値が含まれるセルの個数を数える関数
COUNT関数は「=COUNT(値1,値2,……)」のように利用し、数値が含まれるセルの個数または、引数に指定された数値が入力されたセルの個数を数えます。こちらも参照を使って範囲を指定することが可能です。
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執筆=太田 勇輔
ネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリスト保有。インフラエンジニアとして、官公庁や銀行などのシステム更改をメインに10年従事した後、IT関連ライターとして活動中。プログラミング、ネットワーク、セキュリティなどの解説記事を中心に執筆している。
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