ビジネスWi-Fiで会社改造(第2回)家庭用Wi-FiとビジネスWi-Fiの違いを把握する

Wi-Fi スキルアップ

2021.11.24

  • PDF PDF
  • ボタンをクリックすることで、Myクリップ一覧ページに追加・削除できます。追加した記事は、「Myクリップ」メニューからいつでも読むことができます。なお、ご利用にはBiz Clipに会員登録(無料)してログインする必要があります。

 自宅でWi-Fiを使って、スマホやタブレットをネットにつないでいる方も多いだろう。しかし、その延長線としてビジネスでWi-Fiを使おうとすると失敗することがある。ビジネスWi-Fiを十分に活用するには、家庭用とは異なった機器を使うべきだ。電波の届く範囲、同時接続数、セキュリティなど家庭用とビジネス用では大きな違いがある。

 進化するWi-Fiを活用することで得られるメリットはビジネス分野でも大きい。しかし、ちょっとした間違いでそうしたメリットが享受できなくなることもある。その典型例が、家庭用Wi-FiとビジネスWi-Fiの違いを考慮せずに、家庭用Wi-Fi機器をオフィスや店舗に導入してしまうケースだ。同じWi-Fiでも家庭で活用するのとビジネスで活用するのでは何が異なるのか。ビジネスWi-Fiならではの特性、必要となる機器などを解説する。

家庭用Wi-Fiのビジネス向きではない点とは

 自宅にWi-Fiを導入している人は少なくないだろう。そして、小規模の事業者の中には、その延長線上でビジネス用途に使う際にも、「家電量販店で購入できる家庭用Wi-Fi機器で十分」と考えてしまう方もいるかもしれない。しかし、そこには落とし穴が待ち受けている。

 確かに家庭用Wi-Fi機器は価格も安く、容易に購入することができる。しかも複数端末をインターネットに接続する「ルーター」の機能と、無線を使って各端末に接続する「アクセスポイント」の機能を両方とも備えた無線LANルーターが多いので、基本的には買ってきて外部につながるネット回線と接続すれば、家庭内ですぐにWi-Fiが使えるようになる。

 このように設置が簡単なことはメリットだが、ビジネス用途で使うことを考えるといくつかの問題点がある。まず一つがカバーする空間の広さだ。Wi-Fiがつながる距離は通常では障害物がないなど好条件の環境で、アクセスポイントから半径25メートルから50メートル。戸建てで言えば2階くらいまで、マンションでは3LDKの広さくらいまでは対応できる。

 ただし、鉄筋コンクリートなどの障害物があるとつながる範囲の距離は狭まり、接続が不安定になってしまう。例えば、木造家屋の2階なら問題なくつながっても、1階天井(2階の床)がコンクリートでできている場合、たとえ2階とはいえつながりにくくなる可能性がある。部屋と部屋の間の壁がコンクリートの場合も同様だ。

 オフィスや工場は住宅よりも広いことから、まずアクセスポイントからの距離の問題が出てくる。さらにオフィスや工場の床や壁は、木造ではなく、コンクリート造になっている場合も少なくない。1階が店舗や工場で、2階、3階が事務所といった小さなビルを事業所として使っている場合、家庭用の機器では、安定した接続が望めない可能性がある。これではビジネス用途では使えない。

 もう一つが同時接続台数の問題だ。前回、解説した通りWi-Fiの進化とともに接続可能な台数は増えてきている。家庭用Wi-Fi機器でも同時につなげる台数は最大で30台から50台になっているケースもある。これだけあれば家庭用としては全く問題ないだろう。しかし、オフィスで使う場合、足りないケースも考えられる。例えば、25人の従業員が働く事業所で、各人がノートパソコンとスマホを常時接続すれば満杯になってしまう。しかも上限に近い数を接続した場合、伝送速度や安定性に影響する可能性がある。

ルーターとアクセスポイントを別々に設置…

続きを読むにはログインが必要です

会員登録3つのメリット!!

  • 最新記事をメールでお知らせ!
  • すべての記事を最後まで読める!
  • ビジネステンプレートを無料ダウンロード!

執筆=高橋 秀典

あわせて読みたい記事

  • 脱IT初心者「社長の疑問・用語解説」(第38回)

    Wi-Fi 6と宝くじは違う

    Wi-Fi 遠隔会議

    2021.02.17

  • “新常態”に対応せよ(第3回)

    テレワークでもオフィスのWi-Fi快適化が急務

    Wi-Fi 働き方改革

    2021.03.24

  • オフィスのインフラ整備(第1回)

    Wi-Fiを導入すれば社内のどこでも仕事ができる

    Wi-Fi 働き方改革 デジタル化

    2015.09.09

「Wi-Fi」人気記事ランキング

AIによるおすすめ記事

他の方はこんな記事も見ています

連載バックナンバー

オンラインセミナー動画

配信期間

2022年7月20日(水)~2023年3月31日(金)

業務効率化関連

ハイブリッドワークセミナーこれからのテレワークとコミュニケーションのカタチとは?

新型コロナウイルスの影響もあり、企業におけるテレワークの導入が拡大しました。
一方でまん延防止等重点措置が解除され、今後どのような働き方をすべきかめざすべきか迷われる企業さまも増えているのではないでしょうか。
本セミナーでは日本テレワーク協会の村田瑞枝氏をお招きし、これからのテレワークのトレンドや、コミュニケーションのあり方についてお話いただきます。

配信期間

2022年6月3日(土)~2023年3月31日(金)

業務効率化関連

企業のDX化と「攻め」のオペレーションへの転換

DXという言葉はすっかりバズワードとなり、今やすべての企業にとってデジタル化は必須となっています。
しかし、DXの捉え方は会社によってさまざまで、「とりあえずデジタル」のような取り組みをDXと位置付けているケースもございます。
本セミナーでは、まず第一部で企業におけるDXの定義とDX活動を着実に前進させるポイントについてご説明し、第二部ではDX活動の第一歩として「おまかせAI-OCR」を活用したオペレーション改革について、具体例を交えながらご紹介します。