オフィスあるある4コマ(第11回)
チャットも会議も電話もマルチタスクを1台で
2019.01.16
災害時にも通信手段を確保し、いかに事業を継続するかは重大な経営課題だ。会社の電話番号しか知らない顧客・取引先からの連絡は、普段ビジネスで利用している固定電話にかかってくる。そこへの対応は、事業継続のポイントともいえる。
従来のビジネスフォンを、光ファイバー網とIP(インターネットプロトコル)ネットワークを利用するIP電話に変更するメリットは何か。一番に挙げられるのはコスト削減だ。しかし、それだけではない。実は災害時対応にも、IP電話サービスの導入にはメリットがある。
IP電話は、インターネット技術を利用した音声通信だ。メールやインターネットと同じように、音声をデータ化して送受信する。従来の固定電話(加入電話・INSネット 以下、固定電話と表記)の回線交換方式比べ、IP電話のパケット交換方式は、効率よく音声通信が行えるといわれる。
IP電話は、IPネットワーク上で音声を送受信するのでVoIP(ボイス・オーバー・アイピー)とも呼ばれる。個別に構築・運用してきたデータ通信と音声通信をIPネットワークに統合でき、企業間を結ぶプライベートネットワークなどで導入が始まった。
データ系と音声系のネットワークを1つに集約できるので、オフィスに敷設しているLANにIP電話機を接続して電話の発着信が可能になる。電話に関わる運用管理の手間とコスト削減に効果があり、そこに着目する企業は少なくない。
IP電話が一般の人にも知られるようになったのは、インターネット事業者などが提供するIP電話サービスの開始だ。050の番号で始まるIP電話サービスは、固定電話サービスに比べて割安な通話料金を設定。同一事業者のユーザー同士の通話料は無料、固定電話へは全国一律の割安な料金体系とした。長距離電話をかけることが多い企業や個人から注目された。
IP電話について、VoIP技術による企業の自営網時代を第1段階、050IP電話サービスの開始を第2段階とすると、現在は第3段階を迎えている。サービス提供の主体が、インターネット事業者から通信事業者にシフト。自社の高速・大容量の光ファイバー網を利用し、安定した音声品質はもちろん、従来の固定電話では提供が難しい付加価値のある電話サービスを提供している。
例えば、従来の固定電話の通話料が通話先の距離と通話時間によって決まるのに対し、光ファイバー網で構築されたIPネットワークを利用するIP電話サービスは、距離に依存せずに全国一律料金を採用するものもある。企業向けIP電話サービスでは、企業の事業所間の音声通話が無料のものもある。電話コストの削減に大きく寄与するのは明白だろう。
執筆=山崎 俊明
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