部下のやる気に火をつける方法(第5回)部下の“嘘”は表情を見れば確実に見破れる

コミュニケーション

2019.07.11

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 パフォーマンス心理学の最新の知見から、部下をやる気にする方法を紹介する連載。今回は、その前提となる、言葉に出ていない部下の心を見抜く技術の第5回です。部下の態度で、さまざまな心理を読み取ることができます。中でも重要なのは部下の嘘を確実に見破ることです。あなたは部下の嘘を見抜くことができますか。

言葉に出ていない部下の心を見抜く技術(7)

「3つの微妙なズレ」に注目すれば嘘は確実に分かる

 政治家から経営者、タレントまで、いったいどれだけの人の「嘘」を、私は表情や声、わずかな動作から見抜いてきたことでしょうか。恐らく、テレビ局と新聞社の依頼だけで500件は超えているでしょう。「嘘発見器」という不思議なあだ名も付いています。

 時に部下も上司に嘘をつくことがあります。叱られたくないあまり、指示通りに仕事が進んでいなくても「できています」と言うこともあるでしょう。

 嘘をつくときの特徴がいくつかあります。分かりやすいのがまばたきの回数が異常に増えるときです。そんなとき、部下は何か隠し事をしているか、嘘をついていることが推測されます。

 また、私が専門的に嘘を見抜くことができるのは、非常に微細な動きを見せる「3つのズレ」からです。

 第1に、その人が言葉で表している感情と表情のズレ。第2に、表情の印象が顔の上半分と下半分でズレている場合。第3に、まず口の周りがにこやかに動いているのに目の周りは動かず、ほんの0・5秒ほど後になって目の周りが動きだす場合です。

 これは表情統制(フェイシャル・コントロール)と呼ばれる、人間が自分の心理を隠そうと思うときの表情筋の動きによる分析で分かります。この分析には「ASFACS(Ayako Sato Facial Action Coding Systems)」という特殊なシートを使います。上段にその人が話している言葉の記述が入り、その下にパソコンに取り込んだ画像を使って眼輪筋、頬骨筋、口輪筋、まばたきの回数、アイコンタクトの方向と時間、頭部の振りの回数と方向などを0.5秒単位で計測して記入するものです。アメリカの心理学者P・エクマンのFACSを原型として私が開発し、既に18年間使って成果を出しています。

言葉に耳を傾けるだけでなく表情も見る…

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執筆=佐藤 綾子

パフォーマンス心理学博士。1969年信州大学教育学部卒業。ニューヨーク大学大学院パフォーマンス研究学科修士課程修了。上智大学大学院博士後期課程満期修了。日本大学藝術学部教授を経て、2017年よりハリウッド大学院大学教授。国際パフォーマンス研究所代表、(一社)パフォーマンス教育協会理事長、「佐藤綾子のパフォーマンス学講座R」主宰。自己表現研究の第一人者として、首相経験者を含む54名の国会議員や累計4万人のビジネスリーダーやエグゼクティブのスピーチコンサルタントとして信頼あり。「自分を伝える自己表現」をテーマにした著書は191冊、累計321万部。

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