脱IT初心者「社長の疑問・用語解説」(第81回)
成功するポイント?アクセスポイント
公開日:2019.09.25
マルウエア被害や不正アクセスによる情報漏えいの発生を受け、各企業はあの手この手でセキュリティ強化に努めている。そんな中、潜在的な脅威として問題視されているのが、会社の管理が行き届かない状況でのIT利用、「シャドーIT」の広がりだ。
オフィスに1人1台のパソコンがあり、全社員がスマホを持っている。この条件を満たさない職場を探すのが難しいほど、ITはビジネスシーンに深く浸透している。しかし、個々の社員のIT利用について、企業側が実態を把握しているケースは少ない。
例えば、会社で作成した書類を自宅に持ち帰って仕上げるために、個人で契約したオンラインストレージ(Dropboxなど)にアップロードした経験がある社員もいるだろう。また、外出先からの業務連絡を、個人用のSNS(LINEなど)アカウント経由で行う場合もある。これらの行為は、会社が利用を認めないITツールを隠れて使うという意味でシャドーITと呼ばれる。シャドーITは、潜在的なセキュリティリスクとなり得る。「会社のため」「業務遂行のため」が理由であっても、シャドーITは原則NGだ。
身近なシャドーITの例を他にも挙げると、業務に必須のツールである「メール」や、外出先でネット接続できる「Wi-Fiルーター」がある。会社のアドレスに送られたメールを、個人のフリーメールアドレスに転送してスマホで読む。個人で契約したWi-Fiルーター経由で会社のメールを読む。これらも場合によっては重大なセキュリティリスクをもたらす原因になる。
\ かんたん入力で登録完了 /
執筆=林 達哉
【MT】
セキュリティ脅威を招く落とし穴
ビジネスチャット利用実態調査2022
長期化するコロナ禍への対応や働き方改革の実現に向けて、テレワーク・リモートワークが一般化しつつある中、多様化する社内コミュニケーションの円滑化に向けて変化が生じています。これまでオフィスで日常的に行われていたちょっとした連絡や相談を実現するための「ビジネスチャット」の利用だ。では、実際にビジネスにおけるチャット活用度合いやツール選定はどうなっているのだろうか。その利用状況について調査を行いました。
個人経営店なら知っておきたい 防犯カメラもクラウドに!安心の枠を超えたビジネス活用事例
インターネット経由で遠隔確認できるクラウド型の防犯カメラは、場所を選ばず現場のカメラ映像を確認できるのが特長で、種類や利用シーンも豊富です。そもそも防犯カメラにはどんな種類・サービスがあり、どのように選べば良いのか、設置するべき業種や使用例、防犯カメラを導入した成功事例も紹介しながら解説します。
”顧客に会えない時代”の営業支援ツールガイド
コロナ禍の長期化により、多くの企業が従来の営業スタイルを見直し始めています。顧客との物理的な接触機会を最小限に抑えた営業活動が求められているからです。そのような時代の営業活動に役立つツールを解説します。