オフィスあるある4コマ(第11回)
チャットも会議も電話もマルチタスクを1台で
2021.03.08
テレワークでは、従業員は自宅の端末からインターネットを介して社内ネットワークに接続し業務を行う。インターネットは手軽に利用できるものの、悪意のある第三者からデータを盗聴されたり、不正アクセスされたりする危険が付きまとう。データを暗号化せずに送受信するのは非常に危険だ。では、どうすれば安全に通信ができるのか。その解決策の1つに、VPN(仮想閉域網)の利用という方法がある。
安全に通信を行う方法の1つとして知られる専用線サービス。これは専用の回線使用により、高いセキュリティや安定した通信を可能にするものだ。だが、大容量データをやり取りするには通信コストが割高になる場合がある。
一方VPNは、インターネット上に仮想的な閉域網(閉じたネットワーク)を設け、あたかも企業専用ネットワークのように安全に通信ができるというものだ。回線の混雑時には通信速度が低下する場合があるものの、インターネットや通信事業者のIPネットワークなどを利用するため、低コストで大容量のデータをやり取りできる利点がある(VPNには、インターネットを利用する「インターネットVPN」と、通信事業者が提供する「IP-VPN」サービスなどがある)。
テレワークにおいても安全かつ手軽に利用できるインターネットVPNは、認証やデータ暗号化技術を用いてデータ送受信を行う。自宅から会社のネットワークに通信する手段として導入が進んでいる。
テレワーク時にインターネットVPNを利用するには、従業員のパソコンにインストールするVPNクライアントソフトが必要になる。VPNクライアントソフトは、Windows 10が標準機能として搭載するほか、ルーター機器メーカーも独自のクライアントソフトウエアを提供する。VPNの同時接続数は、VPNルーターのタイプによって異なる。従業員数や使用度合いに応じて選択するといいだろう。
他方、通信事業者が提供するIP-VPNサービスは、インターネットを介さず閉域のIPネットワーク上で、特定の拠点間のみ安全に接続できる。本社と支社・営業所などの各拠点にVPNルーターを設置。各拠点の従業員は本社のファイルサーバーや業務システムにアクセスしたり、本社のVPNルーターを経由してインターネット上のクラウドサービスを利用したりできる。本社側のルーターは各拠点の通信が集中することから、各拠点のVPNルーターより高性能な機器が必要となる場合もある。
執筆=山崎 俊明
2022年5月20日(金)① 14時00分〜15時00分(予定)② 18時00分~19時00分
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