ビジネスWi-Fiで会社改造(第42回)
建設・土木の働き方を変えるビジネスWi-Fi
公開日:2024.06.03
PDFファイルしかない表などをエクセルに取り込めると、編集して再利用できるので大変効率的である。また、Webに掲載されている表もエクセルに取り込めれば、非常に便利だろう。そんなときに利用できる便利な機能が「PowerQuery(パワークエリ)」である。
パワークエリでは、外部データを取得したり、エクセル内の複数の表を統合したりできる。以前はアドインソフトとして提供されていたが、Excel 2016からは標準機能として「データ」タブから利用できるようになった。今回は、パワークエリを使ってPDFやWebなどの外部データを取り込む方法を紹介する。
ではまず、PDFデータを取り込んでみよう。まずはパワークエリでデータを取得したいPDFファイルを指定する。
「データ」タブの「データの取得」から「ファイルから」-「PDFから」を選ぶ
「データの取り込み」ダイアログボックスが開くので、取り込みたいPDFファイルを指定する
「Table001(Page 1)」を選ぶと、右側にプレビューが表示される。確認して「読み込み」をクリックする
カーソルがある場所に、テーブルとなってエクセルに取り込まれる
このようにエクセルから出力したような表であれば、ほぼ問題なく取り込み可能である。
元のPDFデータと取り込んだデータの比較
PDFとエクセルに取り込まれたデータを比較すると、年月の表示と数字のカンマの有無が違っている。これはエクセルに取り込んでから表示形式を変更すればよいので、ほぼ同じように再現されていると言える。
次に、Webからデータを取り込んでみよう。Webには1ページに複数の表が存在する場合があるが、そんなときにも取り込みたい表を指定すれば問題ない。ここでは、東京都品川区内にある駅ごとの一日平均乗車人員の表を取り込んでみる。
駅別一日平均乗車人員の表を取り込む(品川区Webサイトより参照)
「データ」タブの「Webから」をクリックする
上記ではウインドウ幅が狭くて分かりづらいが、画面が広いとこのような表示になる
このダイアログボックスが開いたら、URLを貼り付ける
表ごとに「Table0」「Table1」などと表示されているので確認し、取り込みたい表を指定する。ここでは「駅別一日平均乗車人員…」を指定して「読み込み」をクリックする
これで表がエクセルに取り込まれた
Webでは「JR東日本」や「山手線」などはセル結合されているような状態の表だが、エクセルには結合が解除された状態で取り込まれる。
\ かんたん入力で登録完了 /
執筆=内藤 由美
大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。
【T】
時短エクセル
2025年1月31日(金)14時00分~15時00分(予定)18時00分~19時00分
DX・業務効率化関連