時短エクセル(第76回)セル結合よりも使いやすい中央揃えの方法

パソコン スキルアップ

公開日:2024.03.04

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 エクセルでは、1セル1データではないような複雑な表も簡単に作成できる。例えば隣り合ったセルが同じデータの場合、複数のセルを結合する「セルを結合して中央揃え」機能を使って、表をスッキリ見せることができる。ただ、あとで変更が必要になったときは一度結合を解除して修正した後再び結合…などと少々手間がかかる。今回は、設定も修正も素早くできる“裏ワザ”を紹介しよう。

「選択範囲内で中央」機能を使って簡単に見かけ上の結合を

 「セルを結合して中央揃え」の代わりに利用するのが「選択範囲内で中央」という機能だ。以下のように、複数のセル(選択するセル)の一番左にデータを入力しておけば、1度の操作で結合しているように見せることが可能だ。

結合したかのように見せたいセルの一番左のセルにだけデータを入力する。例えば14型はモデルAとモデルB共通、Windows 11 Proは全モデル共通のスペック、という意味だ

 

表のスペック部分をドラッグして選択し、「配置」グループの右下端をクリックする。選択した後「Ctrl」+「1」を押してもよい

 

「セルの書式設定」画面が開くので、「配置」タブの「横位置」で「選択範囲内で中央」を選ぶ

 

「セルを結合して中央揃え」したときと同じように、文字が中央揃えになった

 

「セルを結合して中央揃え」との違いは?

 では、「選択範囲内で中央」と「セルを結合して中央揃え」は何が違うのだろうか。まず1つは、設定の簡単さが違う。「選択範囲内で中央」なら上記で説明したように、左端に入力したデータを右方向に見て、次のデータが入っている手前までを中央に揃えてくれる。しかし「セルを結合して中央揃え」で同じことをすると、左上端のデータは縦方向も含めて中央揃えとなってしまう。

表のスペック部分をドラッグして選択し、「セルを結合して中央揃え」をクリックする

 

上記のようなメッセージが出る。キャンセルすると元に戻るだけなので「OK」を押す

 

左上のデータだけが残って横方向縦方向すべてを結合して中央揃えとなってしまった

 

 このように、「選択範囲内で中央」と同じ操作をしても、結果は同じにはならない。横方向に結合したいセルだけを選択して「セルを結合して中央揃え」ボタンを押す必要がある。例えばここでは「14型」「Windows 11 Pro」「Core i5-14500」「512GB」の4つを別々に「セルを結合して中央揃え」をする必要があるというわけだ。

 もう1つの違いについては次項で説明しよう。

「選択範囲内で中央」を使う大きなメリット…

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執筆=内藤 由美

大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。

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