教育機関のIT戦略(第1回)教員が子どもと向き合う時間を増やす

教育機関の変革 デジタル化

2016.10.26

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 社会環境の変化などによって、学校が抱える教育課題は増え続けている。解決のポイントの1つは、教員が子どもたちと向き合う時間を増やすことだ。教員が抱えているのは授業だけではない。課外活動や事務処理に忙殺され、子どもと向き合う時間が圧迫されている。多くの学校がこの課題を解決するため校務の情報化を進めているが、教員の負担はなかなか減っていない。

校務に追われる教員たち

 日本の教員1週間当たりの勤務時間は53.9時間。これはOECD(経済協力開発機構)加盟34カ国の平均である38.3時間を大幅に上回る。授業の時間が長いわけではない。授業の計画・準備と事務業務(成績処理、調査・報告書作成)、課外活動の指導(補習・部活動など)時間が非常に多いのが日本の特徴だ。この調査結果から日本の教員が日々膨大な校務に追われて、肝心の子どもたちと向き合う時間を圧迫していることが分かる。

 文部科学省は、この問題を解決するためには校務に関わる教員への負荷を軽減する校務の情報化が有効であるとして、積極的にICTの導入を後押ししてきた。その結果、2006年3月時点で33.4%だった校務用コンピューターの整備率は、この10年間で急速に高まった。2015年3月時点で113.9%に達している(「平成27年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」文部科学省)。

教員用コンピューターは整備されたが………

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執筆=井上 隆文

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