経営者のための女性力活用塾(第4回)女性の立場どう変わったのか?歴史を学ぼう

人材活用

2017.01.25

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 「女性力活用」を国際比較した場合、日本は先進諸国や欧米各国に比べ、かなり遅れている国であることは前回の記事で説明しました。

 経済大国と呼ばれ、グローバルビジネスの展開・浸透に力を入れている日本の立場からすれば、「女性力活用が遅れている国」や「男尊女卑の意識が根強く残る文化」というイメージを持たれることは、(特に海外企業や外国人顧客相手の)ビジネス展開を考える上では大きなマイナス要素です。

 この中で特に問題なのは、「男尊女卑」「男性優位意識」「女性蔑視」といった、かつての日本に定着していたあしき慣習に染まっていた時代に生まれ育った「日本人男性ビジネス・パーソン」が、年齢相応の役職や権力を手にしているということ。そして、そういう人物たちが有能な女性社員のやる気をそぎ、外国人や良識のあるビジネス・パーソンから侮蔑の目を向けられていることに気付いていない、あるいはあえて無視しているという現実があるということ。

 この2点が「女性力活用が遅れている国・日本」というイメージを固定化し、会社の成長や革新を邪魔している主な要因といっても過言ではありません。そこで本連載では、日本人に浸透した「男尊女卑」の意識の源泉を探るべく、日本国内における「女性力」の変遷を、歴史的な流れとともに簡単に振り返っていきます。今回説明するのは「原始時代~戦国時代」。意外に思われるかもしれませんが、この年代では必ずしも女性の立場は低いといえなかったことがお分かりいただけるでしょう。

原始時代:文明前の男女平等

 第2回の冒頭でも少し触れましたが、人間がヒトとして生まれて間もない原始時代には、当然「男尊女卑」や「女性蔑視」といった差別はありませんでした。あるのはただ「強い力と大きな体を持った者」と「子どもを産み、育てる能力を持った者」という生物学的な違いによる区別のみ。その区別に適した種がそれぞれ「オス」と「メス」であり、それぞれができる最善を選んだ結果、「オスが外で狩りをする」「メスが(家で)子を育てる」という「分業制」になっていきました。

弥生・古墳時代:強者の権力増大…

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執筆=坂本 和弘

1975年栃木県生まれ。経営コンサルタント、経済ジャーナリスト。「社員の世代間ギャップ」「女性社員活用」「ゆとり教育世代教育」等、ジェネレーション&ジェンダー問題を中心に企業の人事・労務問題に取り組む。現場および経営レベル双方の視点での柔軟なコンサルティングを得意とする。

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