Office入門(第6回)

Excel(エクセル)でチェックボックスを作成する方法

2021.03.22

クリップについて

 チェックボックスはリストのチェックに使われる便利な画面機能です。さまざまな場面で利用されていますが、エクセルでもチェックボックスを作成して利用できます。エクセルでチェックボックスを利用するには一手間が必要なので、利用したことがない方も多いのではないでしょうか。

 そこで、この記事ではエクセルでチェックボックスを作成する方法を詳しく解説します。併せて、作成したチェックボックスの編集方法や、エクセルならではの関数などとの組み合わせについても紹介します。

エクセルのチェックボックスとは?

 チェックボックスはTo Doリストや、チェックシートなどのリスト(項目)の先頭に記載される小さな正方形であり、レ点を入れてチェック漏れを防ぐために利用するものです。チェックボックスが付いたリストは一目でチェック漏れを確認できるため、タスクの実施忘れなどを防げます。

 非常に便利なものであるため、手書きのリストでもチェックボックスを作る方も多いのではないでしょうか。そんな便利なチェックボックスは、エクセルのさまざまな機能と組み合わせることで、より便利なチェックリストを作成できます。

エクセルのチェックボックスの作り方について

 エクセルのチェックボックスの作り方を紹介します。エクセルのデフォルト設定ではチェックボックスを作るための項目が表示されないため、まずは作る前の準備からみていきましょう。

<エクセルのチェックボックスを作る前の準備>
 エクセルのチェックボックスは、開発タブから作成します。開発タブが表示されていない方は、次の手順で設定しましょう。

1.ファイルタブをクリックします。
2.ホーム画面でオプションをクリックします。

3.エクセルのオプション画面で「リボンのユーザー設定」を選択し、画面右側の「開発」にチェックを入れてOKボタンをクリックしてください。

<チェックボックスの作り方>
 それでは次の手順にしたがって、実際にチェックボックスを作っていきましょう。

1.開発タブから「挿入」ボタンをクリックし、「チェック ボックス」をクリックします。

2.チェックボックスを追加したい場所でドラッグしてチェックボックスを作成します。

3.作成したチェックボックスを右クリックし、「テキストの編集」を選択して不要な文字列を削除します。

4.チェックボックスを配置したセルをコピーし、チェックボックスを配置したいセルにペーストします。

5.利用できるチェックボックスが完成しました。

エクセルのチェックボックスを編集する方法

 エクセルではこのように簡単にチェックボックスを作成できます。ここからは、チェックボックスの基本的な編集方法や、応用としてチェックボックスとエクセル機能を連携させる方法を紹介します。

<チェックボックスの基本的な編集方法>
 チェックボックスはセル内に作成しておけば、セルをコピーするだけで簡単に複製できます。削除する際は、チェックボックスを右クリックしてDeleteキーを入力すれば、削除可能です。

 以下の画像のようにセルを選択した状態ではなく、チェックボックスのオブジェクトを選択した状態にあるか確認してください。

 複数のチェックボックスをまとめて削除したい場合は、「Ctrl+Gキー」を入力して、選択オプションダイアログボックスを表示させます。ダイアログが表示されたら、「セルの選択」ボタンをクリックしてください。

 セルの選択オプションで「オブジェクト」を選択してOKボタンをクリックします。

 以下の画像のように対象のオブジェクト(チェックボックス)がすべて選択される状態になるため、Deleteキーを入力すれば、まとめて削除できます。

 また、同様にチェックボックスを右クリックして選択された状態にすれば、ボックスのサイズを変更することが可能です。チェックボックスの範囲が広がると、その範囲内のどこをクリックしても、チェックできるようになります。

<チェック済みのボックスの背景を塗りつぶす方法>
 ここからはチェックボックスとエクセルの機能を連携させて利用してみましょう。まずは、チェック済みのボックスの背景を連動して塗りつぶす方法を紹介します。

1.チェックボックスを右クリックして、「コントロールの書式設定」をクリックします。

2.オブジェクトの書式設定にあるコントロールタブを選択し、「リンクするセル」をクリックしてからチェックボックスの隣のセルをクリックします。リンクするセルにセルの参照値が入力されたことを確認し、OKボタンをクリックしてください。

3.設定したチェックボックスにチェックを入れたり外したりすると、隣のセルの値にTRUE/FALSEと表示されるようになります。

4.他のチェックボックスも同様に設定してください。

5.背景を塗りつぶしたいセルを選択した状態で、ホームタブから「条件付き書式」を選択し、新しいルールをクリックします。

6.新しい書式ルールの画面で「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。ルールには次のように入力し、書式ボタンから変更する書式を選択してOKボタンをクリックしてください。
=$判定セル=TRUE

 判定セルには、TRUE/FALSEと表示されるセルを指定します。このとき、「$C$3」のように数字の前に$(ドルマーク)が付かないように入力してください。

7.チェックが入っているときに書式が変更されていることを確認します。

8.先ほど設定したセルをコピーし、リスト項目を選択して右クリックします。貼り付けのオプションから「書式設定」のオプションをクリックします。

9.書式設定のみがコピーされ、同様にチェックが入っている項目の背景が塗りつぶされるようになりました。

<チェックボックスと関数を連携させる方法>
 次はエクセルの関数と連携させてみましょう。チェックボックスでチェックしている項目をカウントします。

1.カウント結果を表示したいセルを選択し、次の関数を入力します。
=COUNTIF(判定セルの範囲,TRUE)

 COUNTIF関数は検索条件に一致するセルを数える関数であり、今回はチェックボックスをチェックしたときに表示される「TRUE」を条件にしています。

2.チェックボックスの内容によってチェック済み項目の数が表示されます。

 関数を使用しているため、チェックボックスにチェックを入れたり外したりすると、その変化に応じてカウント数も変化する仕組みです。

 今回はCOUNTIF関数を使用しましたが、その他の関数も利用できますので、状況に応じてさまざまな関数を試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

 チェックボックスはTo Doリストなどのチェック漏れを防ぐ目的で利用されるものですが、エクセルでも簡単に利用できます。エクセルのデフォルト設定では、チェックボックスを作成するための開発タブが表示されていないため事前に準備が必要ですが、少しの手順で利用できるようになるので、ぜひ試してみてください。

 また、チェックボックス単体で利用するだけでなく、エクセルならではの条件付き書式との組み合わせによるチェック項目の書式変更や、関数との組み合わせによる集計など、アイデア次第でより便利なチェックリストを作成できます。

 この記事で解説した内容を参考に、使いやすいチェックリストを作成してみましょう。

※掲載している情報は、記事執筆時点のものです

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執筆=太田 勇輔

執筆=太田 勇輔

ネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリスト保有。インフラエンジニアとして、官公庁や銀行などのシステム更改をメインに10年従事した後、IT関連ライターとして活動中。プログラミング、ネットワーク、セキュリティなどの解説記事を中心に執筆している。

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