オフィスあるある4コマ(第11回)
チャットも会議も電話もマルチタスクを1台で
2020.08.19
コロナ対策だけでなく働き方改革の一環で、いつでもどこでも柔軟かつ多様なワークスタイルに向けた環境整備が企業に求められる中で、急拡大したテレワーク。見えてきた課題には、大きく分けて制度面とインフラ面がある。制度面では、テレワーク時の労務管理やルールづくり、人事評価方法などの整備が課題となる。
一方のインフラ面の大きな課題は、IT環境の整備だ。中でも、パソコン環境は重要だ。オフィスでは、いまだにデスクトップパソコンが主流の企業も少なくない。持ち運びに適さないこれらのパソコンを使用している場合、在宅勤務の際にはリモート操作ができるようにするなどして対処せねばならない。
パソコンは、テレワークの際にはコミュニケーションツールとして機能する。メールやビジネスチャットはスマホでもよいが、Web会議(オンライン会議)となるとパソコンが必要になる。
今やパソコン環境の整備は、テレワーク導入を前提に考えるべしといっても過言ではない。自宅も含め、幅広い場所で生産性を落とさず業務ができるように整備する。働き方改革はもちろん、コロナ対策、地震や豪雨といった自然災害時の事業継続にも役立つ。長期的な視点でパソコン環境の再整備に着手しよう。
ただ、一口にパソコン環境の整備といっても、ITの専門担当者がいなかったり、人数が少なかったりする中小企業にとってハードルはそれなりに高い。テレワーク用に新規にパソコンを購入した場合に必要な初期設定(セットアップ)も面倒だ。パソコンの基本ソフト(OS)を立ち上げ、ネットワークやメールなどの設定に加え、既存パソコンからのデータ移行もしなくてはならない。数台のパソコンならともかく、短期間で多くのパソコンを自前で設定するのは至難の業ともいえる。
さらに、パソコンの切り替え時には、業務で使うソフトの導入も合わせて必要になる。例えば、業務で使用しているワープロや表計算、プレゼンテーションなどのオフィスソフトが適切にパソコンにインストールされていなければ、使い物にならない。
テレワーク時のパソコン環境における最大の問題は、こうした業務用パソコンが従業員の自宅に“分散”すること。会社のオフィス1カ所に集まっていれば、故障の際やOSやソフトのバージョンアップの際の対応も作業できる。それに対して、パソコンが従業員の自宅にある場合は、保守・運用が非常にやりにくくなってしまう。
執筆=山崎 俊明
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