ビジネスWi-Fiで会社改造(第39回)
大規模工場でこそビジネスWi-Fiが生きる
公開日:2023.04.21
ビジネスWi-Fiを導入すると不要になるのはパソコンのLANケーブルだけではない。プリンターやファクシミリの送受信に使用している複合機も有線で接続する必要がなくなる。今回は、複合機を無線でつなぐとどんなメリットが得られるのか、気をつけておかなければならないポイントはどこにあるのかなど、ビジネスWi-Fiと複合機の組み合わせ方法について考える。
ビジネスWi-Fiを導入してパソコンのLAN接続を無線化するのであれば、複合機との接続の無線化も考慮しておきたい。面倒なUSBケーブルやLANケーブルでつなぐ必要がなくなるのはもちろん、Wi-Fiでつなげばパソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンなど複数のデバイスから同じ複合機を利用できるようになる。
複合機の無線化は難しそうと思うかもしれないが、接続方法は至って簡単だ。最近の複合機の多くは無線対応しており、無線化のやり方もシンプルだ。複合機の操作パネルで「Wi-Fi(無線)接続」を選択し、接続したいアクセスポイントのSSIDを選んでパスワードを入力するだけというものが多い。
Wi-Fi機能を搭載していない複合機の場合でも、LANケーブルを使ってWi-Fiルーターにつなげば無線化できる。同じWi-Fiルーターに接続しているデバイスも無線で利用可能だ。
Wi-Fiルーターを介さないWi-Fiダイレクトという接続方法もある。Wi-FiダイレクトはWi-Fi Alliance(ワイファイアライアンス)という業界団体が決めた無線LANの規格で、Wi-Fi機能が搭載されているデバイスであれば、Wi-Fiルーターを使わずに直接つなげられる。ただし、オフィスにビジネスWi-Fiを導入する場合は、あえて使う必要はないだろう。
デバイスと直接接続するという意味では、Bluetoothで接続するという方法もある。タブレットやスマートフォンなどではおなじみの接続方法だろう。Bluetoothに対応している複合機も多い。しかし、通信速度が遅いので、ビジネスユースで大量に印刷をする場合にはあまりお勧めできない。
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執筆=高橋 秀典
【TP】
ビジネスWi-Fiで会社改造
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