子どもを社長にする子育ての極意(第5回)祖母が自己肯定感を育んだGMO熊谷正寿氏(前編)

経営全般

2016.04.11

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 経営者の育てられ方から子育ての極意を学ぶ連載。今回、取り上げるのはGMOインターネットの熊谷正寿社長です。祖母の愛情によってゆるぎない自己肯定感を身に着けた熊谷社長のケースを紹介します。

GMOインターネット会長兼社長・熊谷正寿の場合

熊谷正寿(くまがい・まさとし)

1963年生まれ。國學院高校中退後、父親の事業を手伝う。91年ボイスメディア(現GMOインターネット)を設立。95年にインターネット事業に参入し、現在ではインフラや証券などネット関連事業を幅広く展開する

 熊谷正寿は、何かに取りつかれたように懸命に生きている。17歳で高校を中退後、父親が経営する会社で働きながら、将来成し遂げたいことを克明に手帳に記した。

 そのロードマップに従って、27歳でGMOインターネットの前身会社を創業すると、ドメイン登録やレンタルサーバーなど事業を幅広く展開。そして手帳に記した通り、36歳で株式上場を果たす。いつしか熊谷は「夢を実現する手帳術」の第一人者として、多くの若者から支持を集めるようになった。

 「趣味は仕事で、土日に休むことなんて考えられません。慢性的に時間がなく、暇だと思ったことは一度もありませんよ。人生は寿命までのカウントダウン。非効率的なことや無駄なことに時間を割くのは、非常に良くないと考えています。『時間=命』。僕も記者の方も、この取材に命を割いているんです。後身の企業家が育つために、このように文章で残すのはいいと思うからお受けしたのです」

 時間に対する意識は普通ではない。例えば、どんな仕事の指示も、必ず期限を分単位でその場で設定させる。設定できない場合は「期限設定の期限」を決めさせる。そうすることで効率化を図り、徹底的に無駄を防ぐ。

 また熊谷は、表計算ソフトを使って、平均寿命から逆算した残日数を毎日確認している。それを見て「もっと時間を有効に使わなくては」と自らを叱咤激励するのだという。

 「僕は変人。自分でも頭がおかしいんじゃないかと思うんですよ。苦しくなればなるほど燃えてきますし、絶対に乗り越えてやろうと力が湧いてくる」

 熊谷正寿という人間は興味深い。熊谷の言葉をそのまま借りれば、「複雑にミックスしたさまざまな調味料」が人格形成にかかわっている。

実業家・政治家を擁する一族に生まれる…

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執筆=北方 雅人/本荘 そのこ

北方 雅人
1969年兵庫県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、91年に日経BP社入社。主に経営誌の編集部を渡り歩き、現在は、オーナー経営者向けの月刊経営誌『日経トップリーダー』副編集長。


本荘 そのこ
1969年北海道生まれ。法政大学大学院経済学研究科経済学専攻修士課程修了。地方新聞社、法律事務所勤務などを経て、98年からフリーの記者として活動。

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