ビジネスWi-Fiで会社改造(第9回)
Wi-Fiのトラブルに強くなろう―信頼獲得作戦
2015.11.04
私は経済記者として、企業経営について長く取材してきました。取材をしているうちに世の中で名を成している人であればあるほど、その幼少期に親から深い愛情を注がれた傾向が顕著に見られることを痛感しました。
「なぜ、そうした経営判断をしたのですか?」「どうしてそこで諦めず、踏ん張ることができたのですか?」。経営者の思考や行動を深く掘り下げていくと、高い確率で幼少期の話になります。中にはこちらが水を向けなくても、聞いてくれと言わんばかりに親の話を語り始める経営者もいます。
成育歴は、そのときに書こうとしている記事とは直接関係ないこともありますが、経営者を理解する上で絶対に欠かせない視点だと思っていますので、時間が許す限り、どのような家庭環境だったのかを聞くようにしています。
経営者という職業は、はたから見ていても大変です。「うちの子どもは、社長になんてさせたくない」という親もいるでしょう。ただ、経営者の育てられ方に学ぶことは非常に多いのです。
子どものために親ができることは、結局のところ子どもの地力を高めるしかないのでしょう。どんな時代が来ようとも、自律的に道を切り開いていける「ものの考え方」を身につけさせるのです。この力があれば、どのような職業に就いても、その世界で懸命に生きてくれると思います。そして、この力は先天的に備わっているのではなく、親のほうから、深い愛情とセットで与えるものだということが、経営者の取材をしていれば分かります。
「イクメン」「イクボス」といった言葉に象徴されるように、現在、子育ては女性だけの仕事ではなくなっています。男女を問わず、子育てに関してきちんと考えることは、子どもの将来だけでなく、自分自身のビジネスパーソンとしての生き方を左右するといっても過言でありません。これから紹介する、著名人の育てられ方に触れることが、子育てを改めて考えるきっかけになれば幸いです。まず、紹介するのは、史上最年少25歳で、東証マザーズに上場したリブセンスの村上太一社長の育てられ方です。
リブセンス・村上太一社長の場合
村上太一(むらかみ・たいち)1986年生まれ。早稲田大学政治経済学部1年に在籍中の2006年、リブセンスを設立。09年大学卒業。11年、25歳1カ月という当時の史上最年少で東証マザーズに上場した。…
執筆=北方 雅人/本荘 そのこ
北方 雅人
1969年兵庫県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、91年に日経BP社入社。主に経営誌の編集部を渡り歩き、現在は、オーナー経営者向けの月刊経営誌『日経トップリーダー』副編集長。
本荘 そのこ
1969年北海道生まれ。法政大学大学院経済学研究科経済学専攻修士課程修了。地方新聞社、法律事務所勤務などを経て、98年からフリーの記者として活動。
子どもを社長にする子育ての極意
2022年6月24日(金)13時30分-15時00分(予定)
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