ビジネスWi-Fiで会社改造(第9回)
Wi-Fiのトラブルに強くなろう―信頼獲得作戦
2016.05.02
経営者の育てられ方から子育ての極意を学ぶ連載。今回はGMOインターネットの熊谷正寿社長の後編です。父への反抗心を祖母の愛情によって乗り越えた熊谷社長のケースを紹介します。
熊谷が高校を2年で中退したのは、居心地の悪さを感じたからだという。入学試験でトップ合格し、入学式では総代を務めたが、その後勉強から遠ざかり、2年のときの成績は下から数えたほうが早かった。すると教師が手のひらを返し、熊谷に冷たく当たるようになった。中退後、父親の仕事を手伝い始めた。
手探りでマネジメントの方法を覚え、18歳のときには業績不振に陥っていたパチンコ店を地域一番店に導く。しかし熊谷が経営について学べば学ぶほど、父親とは相いれない部分があることが見えてきたという。それは社員に対する態度だ。
熊谷正寿(くまがい・まさとし)
1963年生まれ。國學院高校中退後、父親の事業を手伝う。91年ボイスメディア(現GMOインターネット)を設立。95年にインターネット事業に参入し、現在ではインフラや証券などネット関連事業を幅広く展開する
「父は社員をあまり顧みていなかった。取引先など外の人には困っているとお金を出してあげるなど、とても大切にするんですが、社員に対してはそうではない。父のそばで見ていると、これじゃ駄目だろうと思うことがたくさん出てきて。やはり会社というのは、かかわる仲間たちを笑顔にするために存在すると思うんです。もちろん、その中心はスタッフです。スタッフを大切にしなければ、会社は続かない」
執筆=北方 雅人/本荘 そのこ
北方 雅人
1969年兵庫県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、91年に日経BP社入社。主に経営誌の編集部を渡り歩き、現在は、オーナー経営者向けの月刊経営誌『日経トップリーダー』副編集長。
本荘 そのこ
1969年北海道生まれ。法政大学大学院経済学研究科経済学専攻修士課程修了。地方新聞社、法律事務所勤務などを経て、98年からフリーの記者として活動。
子どもを社長にする子育ての極意
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