五郎丸に影響与えた指導者の部下育成術(第5回)「ストーリーに君らしさはあるか」が目標設定の鍵

人材活用

2016.04.20

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ラグビーワールドカップの大活躍で話題となった五郎丸歩選手。選手として基礎を固めた早稲田大学ラグビー蹴球部時代の監督が中竹竜二氏だ。五郎丸選手は、今でも影響を受けた指導者として中竹氏の名前を挙げる。中竹氏に結果を出す部下への指導法を学ぼう。

 今回の「部下に気づきを与える」言葉は、目標設定の際に役立つものだ。前回まで、部下に能力を発揮してもらう方法について説明してきたが、それと同時に目標設定も適切に行う必要がある。今回は目標設定の不可欠な「ストーリー」の考え方を紹介する。

 部下が目標を達成できない。そのとき、部下に問題があると判断する前に、目標設定の仕方に問題はないか、自らを疑ってみたほうがいい。実は、本当に大事なことを話し合っていないのではないか、と。

 早稲田の監督時代、毎年1年生から4年生まで、全部員と個人面談をした。そこで行うのは、前回まで説明した「スタイル」の確立と、その年の目標設定。目標設定に私が使っていたのが、「VSSマネジメント」という手法である。VSSマネジメントとは、「ビジョン(Vision)」「ストーリー(Story)」「シナリオ(Scenario)」の頭文字を取ったものだ。

 ビジョンを描き、それに向かう道のり(ストーリー)を具体的にイメージする。そして、そこで起こり得る失敗や逆境に立ち向かうために、どんなセリフや行動を仕込むかを考えるのがシナリオである。少なくともビジョン(目標)と、そこにたどり着くストーリー(プロセス)の話し合いは必須である。

カメにはカメ、ウサギにはウサギの戦い方がある…

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中竹 竜二

1973年福岡生まれ。93年早稲田大学入学、4年時にラグビー蹴球部主将を務め、全国大学選手権準優勝。卒業後、渡英しレスター大学大学院社会学部修了。2001年三菱総合研究所入社。2006年早稲田大学ラグビー蹴球部監督就任。2007年度から2年連続で全国大学選手権を制覇。2010年退任後、(公財)日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターに就任。近著に『部下を育てるリーダーのレトリック』(http://www.amazon.co.jp/dp/4822249719)がある。

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