専門家が伝授する経営突破ナビゲーション(第8回)【WEBコンサルタントに聞く】初心者でも作れる!おすすめのホームページ作成サービス

デジタル化

2022.03.02

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 企業が自社ホームページを作成したいと考えた際に悩む点の1つは「なんとか自分達でできないだろうか?」ということでしょう。なぜなら外部の制作会社に依頼すると、そこそこの制作費用がかかってしまいます。そのため、手元資金の関係でホームページを諦めている経営者もいるのではないでしょうか。

 そこで、今回は「自社でホームページを制作する」ことが現実的にどうなのか?という点について、中小・小規模事業者の方々の支援経験が豊富なWEBコンサルティング会社、株式会社ラウンドナップの中山陽平氏に話を伺いました。

用途や目的ごとにホームページ作成方法は異なりますか?

 使うツールや作り方は大きくは変わりません。ただ、ECだけは別なので注意して下さい。集客やブランディングが目的の会社や店舗用のホームページは、一般的な作成方法で作りましょう。作り方はいろいろありますが今はネット上に管理画面があるクラウド型の専門ホームページ制作ツールがおすすめです。後述するECを除き、ほとんどのホームページはこちら側ですね。一昔前に流行った無料ブログやビジネスブログなどはやめましょう。

 そして、物をその場で売ることが目的のECサイトはまったく別物です。ECサイトは物を売ることが目的のため、決済機能も必要です。作成するには時間と、専門知識、経験が求められるため、ショッピングモールやショッピングカートASP※を利用することがおすすめです。ECを検討している方は、きちんとEC部分はEC専門のツールを使うことをおすすめします。ECと普通のホームページ両方の機能を持っているものもありますが、中途半端になりがちなので、別々に契約をおすすめします。
※ショッピングカートASP:ECサイトに必要な機能を提供するクラウドサービス

自分で作る場合と、プロに依頼する場合でどの程度コストに差が出ますか?

 一般的な制作会社にホームページ作成を依頼する場合は、規模にもよりますが最低でも、50〜100万円かかるところがほとんどです。業種業界によっては、あるいはその会社の料金テーブルによってはもっと高いことも少なくありません。ホームページ制作は労働集約型の商売なので、単価いくらの人間に何時間働いてもらうかで費用は決まります。費用を抑えたい場合はクラウドソーシング系が使われることが多いです。時間単価が安いからです。例えば「クラウドワークス」や「ランサーズ」、「ココナラ」などが大手ですが、数ページ5〜10万円で安価に作成できる可能性もあります。

 ただ、スキルについてはバラツキが大きく、値段だけで選ぶと、素人に近いようなホームページが納品されるケースも少なくありません。きちんと依頼と要望の伝達、提示されたものに対しての評価などいわゆる「発注と検収」ができないと、最初は失敗が多いかもしれません。

 先に申し上げれば、今の時代は特に中小・小規模事業者の方々は自分で作る方法をおすすめします。最初は難しいかもしれませんが、最初だけWEBコンサルの伴走支援を受けながら進めれば、私の経験上1年もあれば充分ひとり立ちできます。年に数度の定期診断だけさせてもらえれば、上手く回るケースが多いです。

 しかし、どちらにしても前提として考えていただきたいのは「事業主や担当する従業員の方がホームページ作成にどれぐらいの時間を割けるか」です。なぜなら、放置されたホームページほど害悪な物はないからです。現場にはないメニューがあったり、古いキャンペーンがそのまま掲載されていてクレームになったり。また、最終更新が古いと「潰れたのか?」と思われてマイナス印象を与えてしまいます。きちんと時間を割ける体制を取れることが必須要因です。必ずシミュレーションして考えましょう。

 これが難しい場合は、まずは体制作りから入ることをおすすめします。落ち着くまで何も無いのも良くないので、HPができるまでの間はSNS、例えばInstagramやLINEなどでつなぎましょう。ムリにはじめて現場が苦しんでは良いものはできません。飲食店の場合、直接的な成果が出るまで時間がかかるため尚更です。

 また、自分たちで作るなら実費以外タダという考え方もやめましょう。なぜなら、担当者の人件費がかかっているからです。ヒマで何もすることがない従業員であればいいかもしれませんが、この人手不足のご時世それはないでしょう。誰かが本来別のことをやっていた時間を、WEBに振り分けるのですから、それは人件費を使っていると考えるべきです。コスト計算はその前提で行うことをおすすめします。ちなみに、それをやった結果、かなりのコスト増に気づいた…ということがよくあります。伴走支援者を入れたほうが安上がりなケースは少なくありません。

独自ドメインとは何でしょうか?

 独自ドメインとはいわばWEB上の住所です。一般には、ドメイン販売会社から取得します。ただこれは1度買えば永久に自分の物になるものではなく、毎年使用料の支払いが必要です。賃貸に近いイメージかもしれません。更新を忘れると取り返せないケースが多いので、必ず更新は忘れないようにしましょう。

 費用としては、一般的なものは年間数千円以内で取得・管理できます。後述しますが今は「必須」ですので、必須コストと考えて、必ず独自ドメインを取得するようにしましょう。ホームページを作成する際に独自ドメインは必須とお考え下さい。詳細はそれだけで1つの記事になってしまうので省きますが「ビジネスの信頼性アップ」「使うサービスが変わってもお客さまを迷子にしないで済む」「SEO(検索エンジン最適化)でメリットが大きいから」などさまざまな理由があります。

 例えば、「使うサービスが変わってもお客さまを迷子にしないで済む」とはどういうことでしょうか?例えばホームページをビジネスブログで運用していたが、そのサービスが終了するので別のサービスに移動しないといけないような状態になったとします。その場合独自ドメインを持っていないと、あなたのホームページのURLは変わってしまいます。そうすると、QRコードなどで自分たちのホームページのアドレスをいろいろなところで宣伝していたなら、それが全部「リンク切れ」になってしまうのです。

 しかし独自ドメインを使っていれば、URLは代わりませんので、その事態を避けられます。他にも前述の様々なメリットがあります。ドメインは年間数千円程度で取得できるため、必ず独自ドメインを取得することをおすすめいたします。

知識・スキルがまったくなくてもホームページは作れますか?…

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執筆= NTT西日本

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