IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第144回)「Windows 10」が2025年10月14日にサービス終了、今できる対策は?

時事潮流 デジタル化

公開日:2024.06.21

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 2015年7月29日にリリースされた「Windows 10」を使っている人も多いだろう。WindowsはVista以降、7、8 (8.1) と数字でナンバリングされてきたが、9を飛び越して「10」とされた。マイクロソフトは「10」について「新世代のWindows、そしてあらゆるデバイスで包括的に動作する幅広いプラットフォームである」とし、「Windows 10はWindowsの最後のバージョン」と発言した。

Windows 10が2025年10月14日にサービス終了。この「サービス終了」とは?

 Windows 10はデスクトップUIやスタートメニューの復活、音声認識アシスタント「Cortana」の搭載などが特徴、8年以上の間、親しまれてきた。ところがその後、マイクロソフトは「10が最後」発言を撤回、2021年10月5日、デザインが一新され新機能が追加された「Windows 11」をリリースした。

 現在も「10」のユーザーが多いのは、「使い勝手がよく長く親しまれてきた」こともあるが、「最新OSであるWindows 11のシステム要件が厳しい」というのも大きな理由の1つだ。11のリリース時よりWindows 10ユーザーに向けて、11への無償アップグレードが提供されているが、その厳しいシステム要件ゆえに、11にアップグレードできないパソコンが多く取り残されている、というわけだ。筆者宅でもシステム要件が足りずに11にアップグレードできない3台のパソコンでWindows 10で使い続けている。

 システム要件にかかわらず「使い慣れた10がいい」「アップグレードしたくない」などの理由で10を使い続けている場合ももちろんあり得る。ただし、どのOSにも終わりは来る。ぎりぎりで慌てるよりは余裕をもって移行するほうが賢いだろう。マイクロソフトは基本的に、製品発売後、最低5年間のメインストリームサポートと最低5年間の延長サポートを、合計で10年間提供する姿勢を示している。親しんだWindows 10の「期限」が来年に迫っている。では、その時が来るとどうなってしまうのだろうか――。

 Windows 10のサポートは、2025年10月14日に終了することがアナウンスされている。ここには「2025年10月14日以降、Windows 10のセキュリティ更新プログラムやテクニカルサポートが、Microsoftから提供されなくなります。お使いのパソコンは引き続き機能しますが、OSをWindows 11に移行することをおすすめします」とある。またページ下部の「よくあるご質問」の「サービス終了とはどういうものですか」という質問には、「Windows 10のテクニカルサポートとセキュリティ更新プログラムの終了」とある。続いて「Windows Updateからの無料ソフトウェア更新プログラム、テクニカルサポートまたはセキュリティ修正プログラムを取得しなくなります」「オンラインでの安全性を維持できる最新の需要な更新プログラムとサポートを取得」できなくなる、とされている。

 つまり、現在のまま使い続けていては「安全ではなくなる」、ということだ。

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執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

【TP】

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