ビジネスWi-Fiで会社改造(第9回)
Wi-Fiのトラブルに強くなろう―信頼獲得作戦
2016.07.20
Windows7およびWindows8.1ユーザーに対し、無償で最新のWindows10にアップグレードできる予約プログラムをマイクロソフトが提供し始めたのは、2015年7月29日のこと。新しいOSを無償で使えるこのサービスは、2016年7月29日に1年間の限定期間を終える予定となっている。
このアップグレードサービスは、いろいろと物議を醸してきた。例えば予約プログラムはデスクトップ画面にアップグレードのダイアログが表示され、「すぐにアップグレード」「アップグレード予約」などの操作を選ぶ仕組みだ。ところが終了が迫るにつれ、「次の予定でアップグレードされます」などと、強制とも解釈できるメッセージが表示されるようになった。
このダイアログは、キャンセルする方法が分かりづらかった。ユーザーが意図せずアップグレードを行ってしまう事態も多発した。「まるでウイルス」「横暴すぎる」などの批判が続出した影響もあり、現在は「無償アップグレードを辞退する」という選択肢が明示されるようになっている。
Windows10アップグレードについて、使い慣れた旧OSをしばらくは使い続けたいという希望や、アップグレードすると今まで使ってきたソフトウエアや周辺機器が使えなくなるかもという不安で、実行をためらうケースも多い。一方、最新OSを無償で使える恩恵も逃したくない。どうしたらいいのだろうか。
こうした悩みを抱えているのはWindows7ユーザーに多いようだ。8.1ユーザーは、現状のタイトル画面とデスクトップ画面の「2本立て」が使いづらく感じるなどの理由で、アップグレードに積極的な傾向がある。
だが、悩んでいるWindows7ユーザーには、「なるべく早くアップグレードすべき」とアドバイスしたい。なぜなら7を使い続けるのは、セキュリティー上のリスクが高いからだ。
Windows7のメインストリームサポート(OS発売後、最低5年間にわたって提供される重要なサポート)は、2015年1月13日に終了している。バグやセキュリティー更新などの「延長サポート」は2020年1月14日まで行われるが、メインストリームサポートが終わっているOSを使い続けるリスクは高い。
執筆=青木 恵美
長野県松本市生まれ。独学で始めたDTP(パソコンによる机上出版)がきっかけで、IT関連の執筆を始める。執筆書籍は『Windows手取り足取りトラブル解決』『見直すだけで安くなる、スマホおトク術』など20冊あまり。Web媒体は日経XTECH、Biz Clipなどに執筆。日経XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年にわたって長期連載した人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体では日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞などにも執筆。現在は、日経PC21に「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clipに本連載「IT時事ネタキーワード これが気になる!」を好評連載中。
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