IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第131回)最近増えつつある無人店舗。その意図と使い勝手は?

時事潮流 デジタル化

公開日:2023.10.16

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 最近よく聞く無人店舗のニュース。無人店舗や無人販売といえは、シンプルなものは、お金を入れるだけで商品が出てくる自販機や、箱にお金を入れて好きな野菜を持ち帰れる農産物無人販売所などを想像するが、最近のものはスマホでの認証や決済など、ITを駆使した、高度なものも多いと聞く。

無人店舗が増えつつある理由は?ライフサイクルに合った店舗

 昨年、街中を散歩していて見つけた24時間営業の冷凍餃子の無人店舗。家に帰って公式サイトやニュースなどを調べたところ、2018年9月に無人店舗の1号店を誕生させ、約4年で全国430店舗を展開する、群馬に拠点をもつ「餃子の雪松」だとわかった。報道によるとコロナ禍で誰とも対面せずに購入できる点が喜ばれるなどで、全国的に展開していったのだという。公式サイトで利用方法を確認し、早速次の日、私も利用してみた。冷凍庫から商品を取って代金を箱に入れる。どちらかといえば先述の農産物無人直売所に近い方式だ。日々の支払いをほぼスマホ決済で済ましている筆者は、スマホ決済に対応してくれていれば、と思った。

 入店すると、モニターで商品の買い方や餃子の焼き方を案内するビデオが自動で流れる。餃子を冷凍庫から、タレを冷蔵庫から取り出して(商品は餃子とタレの2つ)、箱に代金を入れ、無料分の保冷剤とともに商品を備え付けの袋に入れ、店を出る。帰り道、果たして利用法に間違いはなかったか、商品や現金の入った箱が無人で置かれていることから店舗が盗難にあうリスクなど、いろいろ考えた。ニュースによれば、開店に当たっては防犯上の観点から、社内からも反対があったというが、トラブルはほぼなく、全店で採算が取れているという。

どんなしくみでの営業か?入退店管理や決済方法、緊急時の対応など…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

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