IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第124回)日本政府、AI戦略に本腰。G7での結果など

IT・テクノロジー 時事潮流

公開日:2023.06.09

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 最近、話題にならない日はないChatGPT。そこに注目すべき知らせが飛び込んできた。ChatGPT開発元の米OpenAIが、5月18日からiOS向け「ChatGPT」アプリの提供をアメリカで、25日には日本やカナダ、ブラジルなど30カ国以上で提供を開始したという(生成AIに対し規制の厳しいヨーロッパでは、ポーランドなど少数国での提供にとどまっている)。スマホ用ChatGPTアプリ(Androidも提供予定)は無料で使用可能で、デバイス間で履歴を同期できるという。OpenAIの音声認識システム「Whisper」が統合されており、音声入力も可能だ。また、「ChatGPT Plus」(有料サブスク)ユーザーは、このアプリ上でGPT-4の利用や新機能の早期アクセス、応答時間の短縮などの機能が使えるという。

日本政府、生成AI対策に本腰。G7に向けて急ピッチ

 さっそく使ってみたが、今までのようにWebブラウザーChatGPTのページを開くことなく使えて音声入力も便利になり、ChatGPTがさらに身近になったと感じた。ただ、相変わらずもっともらしい答えに対して信ぴょう性の確認に手間がかかるなと思う感覚は変わらない。

 前回、ChatGPTをはじめとする生成AIに対し、日本と世界の捉え方の違いについて述べた。生成AIに積極的な姿勢を見せる日本。岸田首相は「G7広島サミット」直前のインタビューで「生成AIは経済、産業、社会を根底から変えてしまうぐらいのポテンシャルとリスクをはらんでいる」と述べ、生成AIを巡る国際ルールを作るための「広島AIプロセス」を早急に始動させたいと語っている。G7を終え、今後どのような動きが予測されるか考えていきたい。

G7での成果。「広島AIプロセス」「人間中心のルール」策定その他…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

【TP】

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