IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第84回)個人も法人もPCサブスク時代

IT・テクノロジー パソコン

2021.10.20

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 サブスクとは正しくは「サブスクリプション」(subscription)、英語で「予約購読」や「定期購読」という意味だ。定額の料金を支払うことで、製品やサービスを一定期間利用する形式をさす。

 サブスクで分かりやすいのは、SpotifyやAmazon Music、Apple Musicなどの音楽サービス。月額980円など一定額を払い(広告が入る条件で無料、などの場合もある)、音楽が聴き放題になる。音楽がCDの購入からiTunesなどのオンラインストアからのダウンロード購入に変わったのもつかの間、最近はサブスク台頭で長年レコードやCD、オンラインで培ってきた、音楽を“所有する”行為から離れつつある。

 そんなサブスク、最近はさまざまなジャンルに広がっている。以前は映画や連続ドラマを見るためにレンタルショップに足を運んだものだが、今はもっぱらオンラインサービス。アマゾンプライムやHulu、ネットフリックスなどが米国から入ってきて、サブスクが常識になってしまった。

 パソコンのオフィスソフトが月額サブスクの「Office 365」に移行し、フォトショップなどのアドビのクリエーティブソフトもサブスク形式となった。そんな折、Microsoftが、高品質なPCゲームがプレーし放題の「Xbox Game Pass for PC」をWindows 11とともに大きく掲げてきた。アップルは、音楽、ビデオ、ゲーム、オンラインストレージを総合した「Apple One」という総合サブスクを開始した。

 サブスクサービスは、ブランドバッグ、アクセサリー、服などのファッションレンタル、ワイシャツ、美容室、カメラ機材、コンタクトレンズ、レンタルオフィス、コーヒーやBAR、ラーメン、自販機のドリンク、お酒やワイン、写真のプリント、自動車、ホテル、全国の貸家に住み放題、花、オンライン英会話レッスン、婚活、オンライン医療相談、ライブに行き放題など、さまざまなジャンルに広がっている。

パソコンのサブスク、メリットとデメリット

 最近盛んな数あるサブスクサービスの中で、話題なのがパソコンのサブスク(PCサブスク)だ。例えばとある法人向けPCサブスクには、機器の選定と調達、キッティング(IT機器の各種設定、ソフトウエアのインストールなどを行い、それぞれの環境に最適な状態にセットアップすること)、24時間対応のヘルプデスク、故障や交換時のオンサイト保守、破損や盗難に対する保険、不要なPCの回収とデータ消去、などがセットになっている。

 パソコンなどIT機器を自前にすると、自由に使えたり、改造できたりするメリットはあれど、しばらくすると新製品が出てすぐに古さを感じてしまう。“資産”になってしまうのも会社としては少々面倒だ。買い替えるには費用がかさむし、廃棄にもお金がかかる。会社が自前で導入した多数のパソコンが、OSのサポート終了で一気に入れ替えが必要となるケースもあり得る。Windows 10のサポートは2025年までだが、そのときになって慌てたくない。

 パソコンのメンテナンスやソフトのインストール、周辺機器の調達や設定は手間だ。社員一人ひとりの操作や使い方への問い合わせ対応やトラブル対応も煩雑で、その担当や担当ではないが詳しい社員への負荷も大きい。サポートを受けるにしても、特に最近は待たされるケースが多く、故障したパソコンへの対応に1カ月や2カ月かかるのもざらで業務に支障が出かねない。

 PCサブスクなら規定の料金内でさまざまな問題が解決する可能性が高い。サポートが付いていれば、サポートデスクに質問し放題、故障や修理にも即対応で代替機器も用意してもらえる。契約期間を短めに設定すれば、常に新しい機器を使える。データの移行や廃棄も任せられるのを考えると、サブスク料金もお手ごろに思えてくる。

PCサブスクはビジネス向けで月3500円から。ゲーム向けのレノボなど続々…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市生まれ。独学で始めたDTP(パソコンによる机上出版)がきっかけで、IT関連の執筆を始める。執筆書籍は『Windows手取り足取りトラブル解決』『見直すだけで安くなる、スマホおトク術』など20冊あまり。Web媒体は日経XTECH、Biz Clipなどに執筆。日経XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年にわたって長期連載した人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体では日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞などにも執筆。現在は、日経PC21に「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clipに本連載「IT時事ネタキーワード これが気になる!」を好評連載中。

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