ビジネスWi-Fiで会社改造(第9回)
Wi-Fiのトラブルに強くなろう―信頼獲得作戦
2018.11.19
搭載台数6億台ともいわれる米マイクロソフトのWindows 10。年2回行われるWindowsの大型アップデートの1つ「Windows 10 October 2018 Update」の提供が10月2日(現地時間)に始まった。
ところが提供間もない6日(現地時間)、Windows 10 October 2018 Updateの一般提供が中止された。アップデートを行ったユーザーの一部から、ファイルが消失する不具合が報告され、調査を行うためだという。
マイクロソフトの「Windows 10 の更新履歴」ページ。「Windows 10 October 2018 Update」の不具合も書かれている
執筆現在(10月17日)、マイクロソフトはまだ更新の提供を再開しておらず、再開時期のメドもたたない状況だという。なお、アップデートでファイルが消失した場合、利用を最小限にして、すぐにマイクロソフトに直接連絡を取るよう呼びかけている。
こうした事態が起きると、アップデートに対して二の足を踏んでしまう。そのあたり、どう対応すべきか、そしてメーカーはどうあるべきかを探ってみたい。
今回のアップデートは、描き込みや共有ができる新しいキャプチャー機能、履歴から貼り付けできたり複数デバイス間で同期できたりするクリップボードなど、多くの新機能が追加される。特にAndroidスマートフォンとの連携を強めたのが、一番の特徴だといわれる。
ファイル消失の原因は、マイクロソフトのクラウドストレージサービス「OneDrive」の重要なフォルダーを保護する機能にあったことが後に報告された。すぐに問題が起こったバージョン1809をインストールしたユーザー向けにアップデートが提供されている。だがWindows 10 October 2018 Update本体に関しては、インサイダープログラム(正式公開前のバージョンを試せる制度)の参加者向けにまず提供し、フィードバックや診断データを慎重に検討してから一般向けに再リリースする予定、とアナウンスされている。
今回のアップデートは提供後すぐに中止されたため、被害は限られた範囲にとどまったといわれている。マイクロソフトは削除されたファイルの復旧を行う方針も明らかにした。
執筆=青木 恵美
長野県松本市生まれ。独学で始めたDTP(パソコンによる机上出版)がきっかけで、IT関連の執筆を始める。執筆書籍は『Windows手取り足取りトラブル解決』『見直すだけで安くなる、スマホおトク術』など20冊あまり。Web媒体は日経XTECH、Biz Clipなどに執筆。日経XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年にわたって長期連載した人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体では日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞などにも執筆。現在は、日経PC21に「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clipに本連載「IT時事ネタキーワード これが気になる!」を好評連載中。
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