ビジネスWi-Fiで会社改造(第8回)
Wi-Fiで売り上げを増やそう―売り上げアップ作戦
2021.01.15
2020年12月3日、ドコモは月間のデータ容量20ギガが月2980円で利用できる新プラン「ahamo(アハモ)」を21年3月に提供開始すると発表し、話題を呼んだ。
キャリア(MVO、自社で回線をもつ通信業者。ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)が提供するプランは、一般的に月10ギガ以上のタイプだと月1万円近くの出費となる。一方、いわゆる「格安SIM」を提供する事業者(MVNO)や、UQモバイル、Y!mobileなどキャリアのサブブランドを使うと、半額もしくはそれ以下でモバイル通信を使える。
仕事柄複数の端末が必要な筆者は、格安SIMを黎明(れいめい)期から使っている。手持ちの3台と家族の通信料を合わせても、友人のドコモ1台より安価で驚いたこともある。ただ、混雑するイベント会場や山間部、過疎地などでは、ドコモのほうが電波や電話のつながりが良かった覚えがある。
格安SIMは月に1ギガ、3ギガなど、少容量の通信が得意で月数百円から使えるものもある。小容量の契約でも、家ではブロードバンド回線+Wi-Fiで賄うなどすればおおむね間に合う。ところが自宅に回線を引かず、すべてモバイルで賄う人も増えてきた。そうなると、そこそこ大容量で通話品質が良いサービスが必要だ。そんな流れでのahamoの発表である。まさに時代が必要とするプランと感じた。
「海外に比べ日本の携帯料金は高過ぎる」。9月に発足した菅政権は、携帯料金値下げを看板政策の1つに掲げる。総務省は十数年にわたり携帯電話料金に対して、検討会を繰り返し、ガイドラインや方針を打ち出し、法改正を行ってきた。
20年12月21日には総務省のサイト「携帯電話ポータルサイト(暫定版)」で「この機会に確認しましょう!あなたの携帯電話の契約」という記事が公開された。これによれば、大手携帯会社4社のサービスの利用者のうち、40%以上の人が月20ギガ以上のプランを契約しているものの、実際に20ギガ以上をコンスタントに使う人は約10%しかいないという。
自分に合った容量のプランに変えるだけでも、料金を下げられる。筆者も容量の少ないプランに変更したら月1000円以上の節約に成功した。月ではわずかでも、年単位で考えればそれなりの金額となる。
容量の他にも、端末を替えずに乗り換える、中古端末の検討、格安スマホや格安SIMの検討など、携帯料金を安く抑える情報がまとめてある。この機会に見直してみるのもよいだろう。なお総務省は、公平な立場でスマートフォンの乗り換えを指南する「スマホ乗り換え相談所」事業の準備も進めているという。
執筆=青木 恵美
長野県松本市生まれ。独学で始めたDTP(
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