IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第93回)ロシアのウクライナ侵攻がICTに大きな影響

脅威・サイバー攻撃 時事潮流

公開日:2022.04.06

  • PDF PDF
  • ボタンをクリックすることで、Myクリップ一覧ページに追加・削除できます。追加した記事は、「Myクリップ」メニューからいつでも読むことができます。なお、ご利用にはBiz Clipに会員登録(無料)してログインする必要があります。

 ロシアのウクライナに対する軍事侵攻は直接の軍事攻撃のほか、情報戦やサイバー攻撃、経済制裁なども組み合わさって「ハイブリッド戦争」というキーワードも出てきている。

 ウクライナは「欧州の穀倉」といわれるなど穀物の輸出で有名だが、旧ソ連時代から科学技術が栄え、IT人材が豊富なIT大国としても知られる。米グーグルや韓国サムスンのほか日本企業も開発拠点を置いてきた。ITに関しては、ウクライナのIT人材、IT開発拠点への影響のほか、半導体生産に必要なレアガスやレアメタルなど原材料の一部にロシアやウクライナへの依存度が高いものがあり、長期化している世界的な半導体不足に拍車をかけるといわれている。

 3月11日、IT専門調査会社のIDCは、ロシアのウクライナ侵攻が世界のICT市場に与える影響についてのレポートを発表した。それによれば、ロシアのウクライナ侵攻とそれに伴う外交的・経済的対応は、世界にとって重大な転換点になるといわれ、特に情報通信技術(ICT)市場は、紛争そのものだけでなく、米国、EU、その他の国々がロシアに課した経済制裁の影響も大きく受けるとされる。

技術需要の変動など世界経済に大きな影響…

続きを読むにはログインが必要です

\ かんたん入力で登録完了 /

会員登録3つのメリット!!

  • 最新記事をメールでお知らせ!
  • すべての記事を最後まで読める!
  • ビジネステンプレートを無料ダウンロード!

執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

【TP】

あわせて読みたい記事

  • “新常態”に対応せよ(第10回)

    半導体不足でオフィスの電子機器が消える?

    時事潮流

    2022.04.18

  • IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第80回)

    ランサムウエア最近の潮流。手口の変化

    脅威・サイバー攻撃 IT・テクノロジー

    2021.08.04

  • 潜行するサイバー攻撃(第8回)

    FBIから届いた「偽メール」の正体

    脅威・サイバー攻撃

    2022.01.05

「脅威・サイバー攻撃」人気記事ランキング

連載バックナンバー

IT時事ネタキーワード「これが気になる!」

無料!おすすめのダウンロード資料

  • 企業の情報セキュリティリスク認知調査2023

    企業の情報セキュリティリスク認知調査2023

    テクノロジーの進化によって、生産性の向上や多様な働き方の実現などの恩恵がもたらされる一方、サイバー攻撃も多様化・複雑化の一途をたどっています。こうした中、攻撃手法などの情報セキュリティリスクをどれくらい認知しているのだろうか。その最新動向について調査しました。

  • 情報セキュリティ対策意識調査2022

    情報セキュリティ対策意識調査2022

    DX推進が企業にとって成長のドライバーとなる中、サイバー攻撃も多様化・複雑化の一途をたどっています。AIやRPAなど各種のICTテクノロジーや、社内外のコミュニケーションを円滑化するクラウドストレージ活用が進む現在、企業における情報セキュリティ対策はどうなっているのだろうか。対策度合いや、脅威に感じるもの、対策をするうえでの課題などの最新動向について調査を行いました。

  • その対策は効果ナシ!セキュリティの常識を検証する

    その対策は効果ナシ!セキュリティの常識を検証する

    サイバー攻撃の被害が深刻化し、従来のセキュリティの常識が 崩れ始めています。本当に必要な対策とは何か?情報セキュリティ大学院大学の大久保隆夫教授にお聞きしました。

オンラインセミナー動画

  • 新着記事

配信期間

2024年9月2日(月)~2025年3月31日(月)

カーボンニュートラル関連

カーボンニュートラル実現への第一歩~温室効果ガスの可視化・削減の最新動向と具体事例~