知って得する!話題のトレンドワード(第8回)ポイント解説!スッキリわかる「ムリ・ムラ・ムダ」

業務課題 経営全般

公開日:2023.11.29

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 いま話題のトレンドワードをご紹介する本企画。第8回のテーマは「ムリ・ムラ・ムダ」です。言葉の意味、そしてその背景や関連する出来事を解説していきます。みなさまのご理解の一助となれば幸いです。

 

「ムリ・ムラ・ムダ」は、「3M」「3ム」とも呼ばれ、業務効率化のためになくすべきとされる3つの要素です。この3つを徹底的になくして合理化を進め、業績改善を果たした代表的な企業がトヨタとされます。「ムリをかければムラが生じ、ひいてはムダの発生原因になる」という言葉があり、現場や組織にムリをかければ、どこかにしわ寄せがいきムラが発生、企業内のさまざまなムダの温床になるという意味で、よくこの順番で呼ばれます。

 では、業務効率化におけるムリ・ムラ・ムダとは具体的に何か、1つずつ見ていきましょう。

「ムリ」
企業のキャパシティーに見合わない概念や生産量、スケジュール、無理な納期、価格、品質などで、現場に負荷を掛けたり能力以上の要求をしたために、かえって作業効率を落とすこと。負担をかけすぎて本来のパフォーマンスが発揮されない状態。

「ムラ」
仕事の品質が一定でない状態のこと。生産数や品質が一定に保たれず、その場しのぎの生産になったり、仕事配分が偏ってしまったりすることで一部の部署や従業員、機械・設備などに負担が来て疲弊してしまう状態。例えば、ピーク時に人員を合わせると暇なときに人員が余る、暇なときに人員を合わせるとピーク時に対応できないなど、自社のキャパシティーと仕事量のバランスがとれず「ムラ」ができてしまう状態など。

「ムダ」
「付加価値を高めない現象や結果」と定義され、必要以上の生産や、余計な動作や作業、および生産性を悪くする事柄全般のこと。ムダをなくすには、どんな動きがムダになっているのかをまずは探し出すのが第一歩となるとされる。

関連する出来事などの背景…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

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