雑談力を強くする時事ネタ・キーワード(第7回)JTBも被害に。忍び寄る個人情報窃取の魔の手

脅威・サイバー攻撃 雑学

2016.06.20

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 最大793万人分にも及ぶ、大規模な個人情報流出の可能性――。2016年6月14日に飛び込んできたのは、標的型攻撃メールに狙われたJTBのニュースだった。旅行事業を営むJTBのオンラインサービス利用者の登録情報が、外部に流出した恐れがあることが明らかになった。氏名、性別、生年月日などに加え、パスポートの番号や取得日といった重要な情報も流出した可能性があるという。

 概略を整理しておこう。標的型攻撃で外部から不正アクセスを受けたのは、JTBのインターネット販売を行うグループ会社i.JTBのサーバー。サーバーから外部への不審な通信が実行されているのが確認されたのは、3月19日から24日にかけてのことだった。

 前兆はその直前にあった。3月15日に、取引先である大手航空会社系列企業からの送信を装ったメールを受信した同社オペレーターが、添付されていたファイルをi.JTBのパソコンで開いたことによってパソコンがウイルスに感染したもようだ。ただ、この時点ではウイルス感染に気が付けなかったという。

 その後、i.JTBの外部通信の遠隔監視を委託するセキュリティー会社から、JTBグループのシステムを開発運用するJTB情報システムに、i.JTBのあるWebサーバーから外部に不審な通信が発信されていると報告が入り、トラブルは表面化した。「外部からの不正侵入者が3月21日に作成して削除したデータファイル」があったと調査で判明。そのデータファイルを復元したところ793万人分の個人情報が含まれていたと分かったのが事の経緯だ。

 JTBでは、個人情報を悪用された被害の報告はないこと、クレジットカード番号、銀行口座情報、旅行の予約情報は流出の可能性がある情報に含まれていないことを報告している。それでも約4300件の現時点でも有効なパスポートの情報を含んだ、800万件近い個人情報流出の可能性がある事実は、JTBにとって大きなダメージであることに違いはない。

手口が巧妙化する標的型攻撃…

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執筆=岩元 直久

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