雑談力を強くする時事ネタ・キーワード(第9回)将棋、囲碁のコンピュータ対局でAIの現状をウオッチ

自動化・AI 雑学

公開日:2016.08.25

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 将棋や囲碁を趣味にしているビジネスパーソンは多い。そうでなくても、両分野に新しい風が吹いていることをご存じの方も多いだろう。実際、この話題は営業先での雑談にもってこいだ。

 まず、将棋界。2016年5月31日、佐藤天彦八段が羽生善治名人に挑戦した将棋名人戦で、佐藤八段が勝利。名人となった佐藤八段は28歳。20代の名人は、1998年の佐藤康光九段以来19年ぶりだ。囲碁界では、2016年4月20日に27歳の井山裕太九段が史上初の七冠独占を達成した。両分野で、若き実力者が旋風を巻き起こしている。

 そんな将棋、囲碁の世界でもう1つ見逃せないのが、コンピュータソフトウエアの急激な進化だ。

 羽生善治三冠が、叡王(えいおう)戦に参加する……。

 こんなニュースが駆け巡ったのは、5月下旬のことだった。叡王戦は、コンピュータ将棋ソフトウエアとプロ棋士が対戦する電王戦への挑戦者を決める戦い。日本将棋連盟が認めた公式の棋戦である。予選と本戦を勝ち上がった棋士が電王戦に挑むことになる。

 羽生三冠は2015年、新たに設けられた叡王戦に出場しなかったが、今年は参加を表明。かつて将棋界の主要タイトルである七冠を独占し、名人位を失っても三冠を保持する棋界きっての実力者の参戦は、大きな話題になっている。

 羽生三冠はすでに予選を突破し、9月から16人の棋士で争われる本戦出場を決めている。この本戦を勝ち上がれば、2017年春に予定されている第2期電王戦で、同じようにコンピュータソフト同士のトーナメントを勝ち上がった「最強の将棋ソフト」と対戦することになる。

将棋のプロに勝つコンピュータ将棋ソフトが続々…

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執筆=山本 貴也

出版社勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。投資、ビジネス分野を中心に書籍・雑誌・WEBの編集・執筆を手掛け、「日経マネー」「ロイター.co.jp」などのコンテンツ制作に携わる。書籍はビジネス関連を中心に50冊以上を編集、執筆。

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