トップインタビュー(第12回)「蛮勇」の精神でアジア市場へ積極的に進出

経営全般

2016.03.02

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テラモーターズ社長 徳重徹氏

 2010年設立のテラモーターズは電動バイク、電動三輪の開発・製造・販売を手掛ける。国内のほか、ベトナム、インド、バングラデシュなどアジア各国に積極的に進出している。日本企業に足りないのはソニー、ホンダなど戦後企業が持っていた「蛮勇」の精神だと自らを奮い立たせる。

──2010年の設立から5年がたちました。今どのような状況にありますか。

徳重:日本で事業を手掛けているほか、ベトナム、インド、フィリピンに現地法人を、バングラデシュでは現地のバイクメーカーとの合弁会社を設立し、製造、販売を進めています。イラン、ネパール、イタリアなど代理店を通して製品を販売している国もあります。

 四輪の電気自動車(EV)でトップはイーロン・マスク氏が設立した米テスラモーターズ。一方、二輪、三輪のEVではテスラほど存在感のある企業はまだありません。この1年ほどでテラモーターズはかなりの市場を開拓することができました。これから圧倒的な実績を出したいと考えています。

──設立以来、まいてきたタネから芽を伸ばし、一気に花を咲かせようと。

徳重:そういうことです。経営資源が限られるベンチャー企業は本来、1つの市場にフォーカスすべきですが、僕はセオリーを無視してかなりむちゃをしています。今はとにかく強引にでもやり切るべきステージに立っていると思うからです。それぐらい、このビジネスチャンスに賭けています。

 僕はこの3年間でアジアに208回も出張に行きました。現地では家電メーカーや自動車メーカー出身の20代社員が張り付いて戦っています。戦後、小さい企業だったソニーやホンダが米国で戦いながら市場を開拓していったのと同じ状況です。

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徳重 徹(とくしげ・とおる)

1970年山口県生まれ。94年九州大学工学部応用化学科卒業後、住友海上火災保険(現・三井住友海上火災保険)に入社。同社退社後、2000年米サンダーバード国際経営大学院でMBA(経営学修士)を取得。シリコンバレーのインキュベーション企業代表を務める。10年テラモーターズを設立、現在に至る。

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