オフィスあるある4コマ(第11回)
チャットも会議も電話もマルチタスクを1台で
2018.12.05
実例からドラッカーのマネジメントを学ぶ連載の最終回。山形県の八幡自動車商会の後編は、資源の集中で業績を伸ばしたプロセスと将来の目標を紹介します。父親が創業した自動車整備工場を継いだ2代目は、社員教育の強化で利益率向上をめざします。
池田等社長は、車検専門店を出店。さらに軽乗用車の販売で業績を伸ばした
1998年、八幡自動車商会の池田等社長は車検事業に集中するため「コバック 庄内八幡店」を出店した。トップ自ら営業に奮闘。当時は、寝ても覚めても頭の中は、車検のことばかり。道を走る車のフロントガラスに貼られたステッカーを見れば、車検が切れる時期が分かる。もうすぐという車を見つけては追いかけ、自宅を訪問して売り込んだ。
こうして3、4年頑張ると、年間1600件を受注するまでになった。「この立地で驚異的な数字」と驚いたチェーン本部の社長や役員が、ほかの加盟店の経営者を連れて視察に来た。
八幡自動車商会が運営する「車検のコバック」
上昇気流を受けて、次の一手を考え始めた池田社長は、ある数字に目を留めた。運輸局のデータによると、山形県内のマイカーのうち、約半数が軽自動車。思いのほか、比率が大きい。そこで軽自動車の車検に集中しようと考えた。車検を確実に受注するため、軽自動車を安く売る。目的は車検だから薄利多売でいい。
2001年、ショッピングセンター内に、実験的に軽自動車専門店を出した。最初は何が売れるのか分からず、オークションなどで20~30台の雑多な軽自動車をかき集めて並べた。その中で売れる車と売れない車が明確に分かれた。
佐藤 等(佐藤等公認会計士事務所)
佐藤等公認会計士事務所所長、公認会計士・税理士、ドラッカー学会理事。1961年函館生まれ。主催するナレッジプラザの研究会としてドラッカーの「読書会」を北海道と東京で開催中。著作に『実践するドラッカー[事業編]』(ダイヤモンド社)をはじめとする実践するドラッカーシリーズがある。
実例で学ぶ!ドラッカーで苦境を跳ね返せ
2022年5月20日(金)① 14時00分〜15時00分(予定)② 18時00分~19時00分
テレワーク関連
新型コロナウイルスの影響もあり、企業におけるテレワークの導入が拡大しました。
一方でまん延防止等重点措置が解除され、今後どのような働き方を目指すべきか迷われる企業様も増えているのではないでしょうか。
本セミナーでは日本テレワーク協会の村田瑞枝氏をお招きし、これからのテレワークのトレンドや、コミュニケーションのあり方についてお話いただきます。
ぜひこの機会にご参加ください。
2022年3月7日(月)~2023年3月31日(金)
法改正関連
2023年導入予定のインボイス制度の対応の準備はできていますか。インボイス制度は、複数税率に対応した消費税の仕入税額控除の方式として導入されます。仕入額控除の要件として、適格請求書発行事業者が発行する「適格請求書」の保存が必要となります。本セミナーではPwC税理士法人 村上 高士氏をお招きし、課税事業者の皆さまの立場で、インボイス制度導入後に何が変わり、どのような影響があるのかを解説します。