実例で学ぶ!ドラッカーで苦境を跳ね返せ(第15回)プロセスを管理せよ編 「頑張れ会議」を脱して増収

増収施策 経営全般

2016.12.05

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 前回は、時間の管理を行うことで、ムダの発見に加え、従業員の意識変革を起こした取り組みを紹介した。後編では、会議の目的と内容を変えることで得た驚きの効果と、社長自らの変革について紹介する。1年足らずのうちに結果が表れた、マンション管理会社のプロセス管理とはどんなものだろうか。

ドラッカーに学んだ先輩企業(11)「ウイッツコミュニティ」(後編)

●ドラッカーの言葉
「人をして成果をあげさせるための第一歩は、仕事を生産的なものにすることである」
(『マネジメント[上]』)

<解説>仕事に結果が伴わないとき、人は往々にして「人」を責めがちだ。人に問題があるケースは皆無ではない。しかし、多くの場合「仕事」そのものが生産的でない。仕事とはプロセスであり、いくつかの作業で構成される。事前に分解、分析し、本来あるべきプロセスを設計しなければならない。仕事の結果は管理できないが、プロセスは管理できる。仕事のプロセスを分解すれば、人が自らの行動を振り返り、修正することが可能になる。そして結果が変わる。人と仕事をはっきり区別することから、マネジメントは始まる。

 会議は大抵、緊急招集だった。

 「大学生のときに起業して、30代になるまで会議のイロハも知らなかった」。ビルやマンションの不動産管理を主力とするウイッツコミュニティ(神奈川県相模原市)の柴田正隆社長は、こう振り返る。

 20代のころは、定例の会議すら開いていなかった。クレームが発生したり、売り上げが伸び悩んだりしたときだけ社員を招集し、「気合が足りない!」などとげき(檄)を飛ばしていた。

 やがて月1回の販売会議を開くようになったが、議題は曖昧で、きちんとした資料の準備もなかった。臨時会議をたびたび開いて社員を叱咤(しった)する手法も、相変わらずだった。

 そんな会議のやり方にメスを入れるきっかけになったのが、起業から21年たった2011年、初めて減収減益に転落したこと。なぜかと考えあぐねていたとき、ドラッカーに出合って衝撃を受けた。

結果の報告では足りない…

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佐藤 等佐藤等公認会計士事務所


佐藤等公認会計士事務所所長、公認会計士・税理士、ドラッカー学会理事。1961年函館生まれ。主催するナレッジプラザの研究会としてドラッカーの「読書会」を北海道と東京で開催中。著作に『実践するドラッカー[事業編]』(ダイヤモンド社)をはじめとする実践するドラッカーシリーズがある。

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