情報のプロはこう読む!新聞の正しい読み方(第14回)月曜日の朝刊に特ダネは載らない?(下)

スキルアップ

2019.08.22

  • PDF PDF
  • ボタンをクリックすることで、Myクリップ一覧ページに追加・削除できます。追加した記事は、「Myクリップ」メニューからいつでも読むことができます。なお、ご利用にはBiz Clipに会員登録(無料)してログインする必要があります。

 記者としては、「発表モノ」や「発生モノ」であっても、なんとか付加価値を付けたいところです。こうした場合に使うのが、幾つかの共通ネタを集めて1つの記事にする「傾向モノ」「まとめモノ」と呼ばれる手法です。

 例えば、食品メーカーが2~3社、値上げを発表したとします。それぞれはせいぜい「ベタ」か「段モノ」のニュースですし、書いても「発表処理」でしかないので社内でも評価されません。そこで、「最近、食品の値上げが相次いでいる」という「まとめモノ」に仕立てるわけです。買い物に行けなかった日に、冷蔵庫にある有り合わせの材料で料理を作るのに似ているかもしれません。

 意外性があって面白いまとめモノは、世間で話題になって他紙も追わざるを得なくなります。こうした記事では、なぜそのような現象が起きるのかといった背景も解説するため独自性や付加価値が生じますし、バラバラのニュースの共通性に気付くセンスも必要とされます。このため、内容によっては他紙が後追い記事を掲載するなどし、スクープ並みに評価されることもあります。

 新聞社や記者にとってまとめモノが重要なもう1つの理由は、紙面を埋めるのに都合がいいという点にあります。これは、まとめモノが長い記事にしやすいということと、「腐らないネタ」であることが理由です。

大きなニュースのない日には…… …

続きを読むにはログインが必要です

会員登録3つのメリット!!

  • 最新記事をメールでお知らせ!
  • すべての記事を最後まで読める!
  • ビジネステンプレートを無料ダウンロード!

執筆=松林 薫

1973年、広島市生まれ。ジャーナリスト。京都大学経済学部、同大学院経済学研究科修了。1999年、日本経済新聞社入社。東京と大阪の経済部で、金融・証券、年金、少子化問題、エネルギー、財界などを担当。経済解説部で「経済教室」や「やさしい経済学」の編集も手がける。2014年に退社。11月に株式会社報道イノベーション研究所を設立。著書に『新聞の正しい読み方』(NTT出版)『迷わず書ける記者式文章術』(慶応義塾大学出版会)。

「スキルアップ」人気記事ランキング

AIによるおすすめ記事

他の方はこんな記事も見ています

連載バックナンバー

情報のプロはこう読む!新聞の正しい読み方

オンラインセミナー動画

配信日時

2022年5月20日(金)① 14時00分〜15時00分(予定)② 18時00分~19時00分

テレワーク関連

ハイブリッドワークセミナー
これからのテレワークとコミュニケーションのカタチとは?

新型コロナウイルスの影響もあり、企業におけるテレワークの導入が拡大しました。
一方でまん延防止等重点措置が解除され、今後どのような働き方を目指すべきか迷われる企業様も増えているのではないでしょうか。
本セミナーでは日本テレワーク協会の村田瑞枝氏をお招きし、これからのテレワークのトレンドや、コミュニケーションのあり方についてお話いただきます。
ぜひこの機会にご参加ください。