ビジネスコミュニケーション手法の改善(第10回)
【オフィス・店舗向け】回線速度は?サポートの手厚さは?業務用フレッツ光の選び方
公開日:2019.05.23
一口に新聞記事といってもさまざまなタイプがあります。分類の方法にもいろいろありますが、まずは大きさや紙面上の位置に注目してみましょう。
――トップ(アタマ)、サイド(カタ・ワキ)、段モノ、ベタ、短信
「一面の見方」などでも触れましたが、新聞社はニュース記事を重要度によって格付けします。この格付けはタテ見出しの段数などに加え、紙面上の配置によっても表現されます。具体的には、右上から左下にかけて、重要な記事から順に並べるのです。
あるページの中で最も重要なのがトップ記事です。1面はすべてのページの中で最も重要度が高いので、「1面のトップ記事」は、その日の最重要ニュースという位置付けになります。
トップ記事は原則としてページの右上に置かれます。ただ、見開きの場合は右ページのトップ記事は左上に置かれる場合があります。
あるページで2番目に重要な記事は「カタ」「サイド」などと呼ばれます。トップの隣、1面であればその左か左下の位置に置かれます。新聞社によって呼び方や優先順位は多少異なります。例えば日経新聞ではトップを「アタマ」、サイドを「ワキ」と呼びます。
サイドの記事は、トップ記事を補足する目的で置かれることもあります。この場合、主となる記事を「本記」と呼び、サイドはその内容を受けて書かれた「付属品」という位置付けになります。
例えば「日本人がノーベル賞を受賞した」という記事が本記なら、受賞者の人となりや受賞までの道のりなどを「サイド」で付けるわけです。こうした記事は「サイドストーリー」とも呼ばれます。
このように新聞紙面では、何本かの記事を組み合わせることでニュースを多角的に掘り下げるという手法がよく使われます。例えば「本記」があって、「サイド」があって、記者会見での一問一答や用語解説が載る、といった形です。
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執筆=松林 薫
1973年、広島市生まれ。ジャーナリスト。京都大学経済学部、同大学院経済学研究科修了。1999年、日本経済新聞社入社。東京と大阪の経済部で、金融・証券、年金、少子化問題、エネルギー、財界などを担当。経済解説部で「経済教室」や「やさしい経済学」の編集も手がける。2014年に退社。11月に株式会社報道イノベーション研究所を設立。著書に『新聞の正しい読み方』(NTT出版)『迷わず書ける記者式文章術』(慶応義塾大学出版会)。
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情報のプロはこう読む!新聞の正しい読み方