強い会社の着眼点(第13回)
“電話DX”が会社を強くする
2019.07.18
記事を読む際にはニュースソースや取材方法による違いに注目することも重要です。今回は、こうした点に注目して記事を分類してみましょう。
――特ダネ(スクープ、特報)、独自モノ、調査報道、共通モノ、発表モノ、傾向モノ
特ダネ(スクープ、特報)については、日常用語になっているので詳しく説明する必要はないかもしれません。
あえて定義すれば、その新聞社による単独の取材に基づいており、その日の段階では他紙に出ていない記事であることが前提になります。こうした記事は「独自モノ」「独自ダネ」と呼ばれます。「特ダネ」とは、「独自モノ」の中でも、特に社会への影響が大きいものだといえるでしょう。
特ダネは、基本的にはページのトップか、カタ・サイドなど2番手の位置に掲載されることになります。超弩級の特ダネであれば1面トップ、黒地に白抜きのヨコ見出しで報じます。
独自ダネの中でも、記者が警察や役所などの行政組織に頼らず、自ら発掘したニュースを報じることを「調査報道」と呼びます。
例えば政治家の汚職について、警察や検察が捜査して逮捕が近いことを記者が嗅ぎ付けて報じた場合も「特ダネ」にはなります。ただ、このケースでは汚職を見つけたのは記者ではなく、あくまでも捜査当局です。これに対し、記者自身が独自の分析や取材によって汚職の事実をつかんで記事にするのが調査報道です。
執筆=松林 薫
1973年、広島市生まれ。ジャーナリスト。京都大学経済学部、同大学院経済学研究科修了。1999年、日本経済新聞社入社。東京と大阪の経済部で、金融・証券、年金、少子化問題、エネルギー、財界などを担当。経済解説部で「経済教室」や「やさしい経済学」の編集も手がける。2014年に退社。11月に株式会社報道イノベーション研究所を設立。著書に『新聞の正しい読み方』(NTT出版)『迷わず書ける記者式文章術』(慶応義塾大学出版会)。
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