ビジネスに生かす中国古典の言葉(第9回)責任者は言葉の重さを自覚しよう

歴史・名言

2016.02.05

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「王のことは糸のごとし。そのづるやりんの如し。
王の言は綸の如し。その出づるやふつの如し」(『礼記』)

 取引先からの無理な要求、お客様からの理不尽なクレーム、思うように働いてくれない部下……。ビジネスをしていればこんな苦労は日常茶飯事です。でも、感情に任せ、思わず怒りをぶちまけたり、いい加減な発言をしたりすると、取引先からの信用を失い、部下たちから信頼されなくなってしまいます。

 何気なくトップが発した言葉が曲解されて伝わり、会社を窮地に追い込んでしまう危険性もあります。経営者やリーダーなど、人の上に立つ責任者は、言葉を慎重に選び、発言には十分気を付けなければなりません。

 儒教の基本経典である「五経」の一つで日常生活全般の規範(礼)などを記述した『礼記』にそんな言葉の大切さを説いた名言があります。

「王のことは糸のごとし。そのづるやりんの如し。
王の言は綸の如し。その出づるやふつの如し」(『礼記』)

(訳)王の発言は影響力が大きい。最初は生糸のように細くても、いったん口から出たら組みひものようになる。最初が組みひものようなものでも、いったん口から出たら太い綱のようになる。

 糸は生糸のことで、綸は糸を寄り合わせた組みひも、さらに何本ものひもを寄り合わせてつくった太い綱が綍です。つまり、王が発した糸のような(ちょっとした)言葉も、いったん口から出たら組みひものようなしっかりしたものと受け取られてしまう。さらに、太い綱のように強固なものに周囲は感じてしまうということです。なんのことはない軽い言葉も、責任者の口から出れば、それは重いものになるという意味です。

何気ない一言が組織の命運を左右することも…

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