オフィスあるある4コマ(第11回)
チャットも会議も電話もマルチタスクを1台で
2019.02.21
これまで、ほとんどの人は「長い記事だから長い見出しが付いているのだろう」と考えていたのではないでしょうか。しかし、前回説明した「格付けのルール」を知って紙面を改めて観察すると、見出しの長さと記事の長さは必ずしも比例していないことが分かるはずです。
実際、頻繁ではないものの、記事の字数は少ないのに、妙に長い見出しが付いている記事を見かけることがあります。例えば15〜20行くらいしかない記事なのに、見出しが3段立っているのです(見出しは業界用語では「立つ」「立てる」と表現します)。
当然、かなり縦長のレイアウトになります。記事は1段が5〜6行しかないはずです。事情を知らない人が見ると「たまたまそうなっただけだろう」と思うでしょうが、そうではありません。「このニュースは重要度3だ」という判断がまずあって、それを表すために、わざわざ縦長のレイアウトにして「3段の見出し」を立てているのです。
こうしたケースは、ニュースが締め切り直前に飛び込んできたときなどに生じます。
ニュースの第一報が、締め切り30分前にもたらされたとしましょう。編集作業を考えると、記者が原稿を書くのに与えられた時間は、10分もありません。経験が浅い記者であれば、記事を成り立たせる最低限の要素である「5W1H」を詰め込んだ文を15〜20行書くのがやっとでしょう。普通は事件の背景や社会への影響などを書くべきところですが、そんな暇もないわけです。
執筆=松林 薫
1973年、広島市生まれ。ジャーナリスト。京都大学経済学部、同大学院経済学研究科修了。1999年、日本経済新聞社入社。東京と大阪の経済部で、金融・証券、年金、少子化問題、エネルギー、財界などを担当。経済解説部で「経済教室」や「やさしい経済学」の編集も手がける。2014年に退社。11月に株式会社報道イノベーション研究所を設立。著書に『新聞の正しい読み方』(NTT出版)『迷わず書ける記者式文章術』(慶応義塾大学出版会)。
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