ニューノーマル処方箋(第19回)バブル期京都でDX実現!24時間稼働の無人工場

業務課題 IT・テクノロジー 時事潮流 デジタル化

公開日:2023.03.30

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 HILLTOP株式会社は、30年以上も前の1980年代に、24時間の無人稼働工場を構築しました。なぜそのようなことができたのでしょうか? 同社相談役の山本昌作氏に聞きました。

<目次>
・1980年代に24時間365日稼働の無人工場を実現
・「何も考えずに手を動かせ」が許せない!
・「大量生産」を「多品種少量生産」に切り替えた一枚の図面
・変革に非協力的な職人たちは、なぜ翻意したのか?
・ストライクゾーンを外す経営者であれ
・既存の機械とワークフローを維持するとDXは進まない

1980年代に24時間365日稼働の無人工場を実現

 京都府の南部、緑茶の名産地で知られる宇治市に、HILLTOP株式会社というものづくり企業が存在します。医療や航空、造船、産業機器、半導体、宇宙、ロボット、化学・バイオなど、幅広い業界の部品加工を手掛けています。

 同社は「多品種」「単品」「無人加工」のアルミ切削加工が特徴で、簡単なプログラムを入力するだけで、機械がプログラムに従って自動で作業を行います。しかも工場は無人で、24時間365日の稼働に対応。そのためルーティンワークを行う作業員はおらず、従業員はプログラマーやデザイナー、開発担当者などで構成されています。

 同社のこの生産管理システムは「HILLTOPシステム」と名付けられており、実は今から30年以上も前の1985年に完成、稼働しています。

 なぜHILLTOPは、「DX」や「スマートファクトリー」という言葉がなかった1980年代に、そのような自動生産システムを搭載した“DX工場”を構築できたのでしょうか? 同社の相談役を務める山本昌作氏に、HILLTOPシステムができるまでの経緯と、製造業のDXを進めるための秘訣(ひけつ)を聞きました。

「何も考えずに手を動かせ」が許せない!…

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